●お店と遜色のない演出に感動、家庭用ダーツはここまできた
まず凄いなと感じたのがお店のDARTSLIVE3をリアルに再現している点。筆者の家庭用ダーツボードのイメージは、玩具売り場などに置かれているもので自宅に設置するにはどうしてもチープな印象だった。たまに建築士の事務所に打ち合わせに行くと本格的な店舗用ダーツマシンが置いてあったが、価格は数十万を有に超えるもの。お店のクオリティを自宅で楽しむハードルは高いんだな…と思っていたが、それはかなり古い情報だった。
DARTSLIVE社では数年前に200Sというモデルの販売を開始し、アプリとの連携を実現。当時は200S専用のアプリだったが、現在は200S、Home共通で利用できるDARTSLIVE Homeアプリに統一され、オンラインによる対戦も可能になった。グラフィックやサウンドもリアルに表現されているため、さながらお店でプレイしているように楽しめるとともに、アプリ連携ならではの恩恵も受けられる。
ライブマッチによるオンライン対戦はその恩恵の一つだが、タブレットを使うことで大画面にミラーリングするなど、自宅で楽しむのに特化した機能性も拡張している。
●ダーツ初心者こそ購入して欲しい家庭用機
ここまでの画像を見て初心者の読者は少しハードルが高いと思われたかもしれない。上のアプリ画面を見てもカウントアップ、ゼロワンゲームス、クリケット…など専門用語が並んでいるからだ。しかし安心して欲しい。アプリ上に表示されるチュートリアルに加え、ダーツライブ公式ぺーじには「はじめてのダーツ(https://www.dartslive.com/jp/beginner/)」というコンテンツが用意されており、非常にわかりやすく解説してくれている。
専門用語が一つのハードルになっているダーツだが、周りにやっている人がいないとお店に行きにくいのも難点だった。しかし自宅で始められるとなれば話は別。こうしたコンテンツで勉強、練習して少し慣れてから対戦デビューする、というアプローチが可能になる。少しわかってくるととても面白いゲームなので、こうした選択肢があるのであればぜひ初心者にこそおすすめしたいと感じた。
●アプリのUX、UIが秀逸! 隙のない設計に舌を巻く
もう1点驚いたのが、アプリ連携のスムーズさだ。いつもこの手のガジェットで筆者が気にするのが操作から連携までのタイムラグ。
操作画面もタッチに則したボタンの大きさが配慮されており、快適に操作ができる。マニュアルを確認せずとも直感的に使える仕上がりになっており、筆者はDARTSLIVE3を触ったことがなかったが迷わず各メニューにアクセスできた。チェンジボタンだけはハードウェア上に残されているので、ハードとソフトの良いところを両取りした形で快適だ。
●豊富なアクセサリーで自宅のインテリアの一部としても優秀
他にもオプションで用意されているLEDライトを使えば薄暗い照明下においてもプレイできる。友人を招いてお酒を飲みながら、雰囲気のある照明でプレイすることができるので、インテリアの1つとしても良い雰囲気を出してくれるはずだ。また、純正のポールスタンドを使えば、突っ張り棒のようにポール1本で設置ができる。これだと本体は引っ掛けるだけで良いので壁に穴を開ける必要もない。賃貸に住んでいる方でも場所を取らずすぐに設置できる選択肢があるのは非常に良いと思った。
その他、ダーツが刺さってからサウンドが再生されるタイムラグもなく、ボードサイズもDARTSLIVE3と同じサイズになっているなど、端々に本格感が感じられる仕様。ほんの少し感じたデメリットは、セグメント交換が自己責任になってしまうところだろうか。もちろんメーカーに頼めば良いのだろうが、パッと交換したいと自らやってしまうとメーカー保証は無くなってしまう。
とはいえ、毎日ハードに使うユーザーを除けば数年は使えるので、買い替えるとしても元は取れているのではないだろうか。また、静音性は高くなっているということだが、壁の防音性の低い賃貸物件などではトラブルになる可能性があるので、その点は注意する必要があるかもしれない。
最後に少しだけ気になった点を述べたが、総じて非常に完成度、満足度の高い製品だった。ハードとソフト両方を使ったゲームということで、Nintendo SwitchやPlaystationといったゲーム機とはまた異なる面白さがある。やってみるとハマること請け合いなので、お家時間充実を目指している方はぜひ使ってみて欲しい。(ROSETTA・木村ヒデノリ)
木村ヒデノリ
ROSETTA株式会社CEO/Art Director、スマートホームbento(ベントー)ブランドディレクター、IoTエバンジェリスト。
普段からさまざまな最新機器やガジェットを買っては仕事や生活の効率化・自動化を模索する生粋のライフハッカー。2018年には築50年の団地をホームハックして家事をほとんど自動化した未来団地「bento」をリリースして大きな反響を呼ぶ。普段は勤務する妻のかわりに、自動化した家で娘の育児と家事を担当するワーパパでもある。
【新きむら家】
https://www.youtube.com/rekimuras
記事と連動した動画でより詳しい内容、動画でしかお伝えできない部分を紹介しています。(動画配信時期は記事掲載と前後する可能性があります)
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