巣ごもり期間の延長で外出機会が減り、気温や気象の変化に気づきにくくなった方も多いのではないでしょうか。実は今から始まっている夏バテのような食欲低下、いわゆる“早バテ”についての情報です。

■春なのに夏バテ?! ごもり生活でより気づきにくい「早バテ」、原因と対策は?

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▼いまオススメする3つの理由

①長引く巣ごもり生活で気づきにくい早バテ
②夏バテは4月から始まっている
③早バテ対策には「冷やし」がおすすめ

感染症対策で不要不急の外出を控えた結果、気温や気象の変化に気づきにくくなった方も多いのでは?例年の4月下旬以降は気温がグングンと上昇し、夏バテのような食欲低下、いわゆる“早バテ”の症状がみられるようになります。誰に見られることもなく、好きな時間に好きな物が食べられる“巣ごもり生活”で体がなまっている時こそ要注意です。

■夏バテは、実は4月からはじまっている?!

また、“早バテ”は温暖化や気候変動による夏の長期化の動きも相まって、その傾向は近年、強くみられるようになりました。実際にTwitterの投稿では、4月頃から「暑くて食欲がない」という話題が増えはじめ、“早バテ”している人々が増えていることが分かります。真夏の症状だと思われる夏バテは、実は4月からはじまっているのです。

気候と基礎代謝に着目した消費行動を研究している専門家によると、食欲の低下は前日との気温差が大きな要因になっているそうです。

「食欲の低下は最高気温の高さだけが起因しているわけではありません。我々の調査では、最高気温が前日より3度以上高く、かつ20℃を超える日は、人間は暑さを感じて対応することがわかりました。つまり、最高気温がそこまで高くなくても、前日との気温差によっては夏バテのような症状で出てくる可能性もあるのです」

また、食欲の変化には基礎代謝が大きくかかわっていると精神科医は指摘しています。「気温に関係なく、人体の中心温度は36.5℃に保たれていています。これを恒常性と言います。この恒常性が保てなくなると、体には異常が起こり始めます。

人体は恒常性を保つため、気温が低いと基礎代謝を上げ、高いと基礎代謝を抑えるようにできています。最高気温が初めて20℃を超える日くらいから、少しずつ基礎代謝を抑える夏仕様の体へ切り替わっていくのです。つまり、私たちの体は思っているよりも早く、夏に向けた準備を始めているということ。暑いと感じていなくても、“早バテ”は起きてしまうのです。

■食欲不振には冷製スープがピッタリ

“早バテ”で食欲がない時は、冷やし中華や冷やしうどんなどの“冷やし”商品を活用するのがオススメ。特に固形物を食べる気が起きない時は、冷やしタイプのスープを活用するのはいかがでしょう。

最近では、自販機でも買える冷製缶スープも販売しています。ふたを開けて飲むだけですので、時間がない時の朝食にもピッタリです。“早バテ”のような食欲不振には、その時の身体に合わせた食事を選んで、“食事を抜かない”ということが大事なのです」