特養老人ホーム入所前、家族の覚悟
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写真・図表:BEST T!MES
認知症による日常生活全般の支障で【要介護3】の認定を受け、「ショートステイ」を経て、幸いにもほぼ「待たされる」ことなく特養老人ホームに入所できることとなった父。その入所前に家族が覚悟せねばならない「手続き」についてお話しします。(『親の介護をしないとダメですか?』著/吉田 潮 より引用)●特養施設に入れること=父の命を預けること

 父が「特養」入所前に、やらなければならないこと。健康診断を受け、医師の診断書も必要だ。入所後は施設の提携医が診ることになるので、過去の状態の経緯や常用薬の情報などを提供してもらわなければいけない。父のかかりつけが無愛想かつ仕事が遅い開業医で、腹立つこともあったが、そこはぐっと我慢。排尿の失敗が多いため、前立腺を検査する病院へも連れて行った(これらをすべて母がひとりでこなした)。

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施設介護の現実とは、24時間・365日、親の命を預けることなのだ(写真はイメージです)

本来なら、入所前に「肺炎球菌ワクチン」の予防接種も済ませておかなければいけなかった。公費助成があり、年齢によっては2000円で受けられるのだが、父は一切無視していた。自治体の広報紙やお知らせの封書をちゃんと見とけ、という教訓である。猶予期間があったので、ギリギリ間に合った。自費だと約8000円もかかるらしい。
 今後の医療は施設が主体となり、必要なときにその都度適切な処置を行うことになる。
 一瞬「知らぬ間に医療費がかさむなんてことにならないか」と不安になるが、入所時にサインする膨大な量の契約書を見て腑に落ちた。
 要は、施設に入れるということは、父の命を預けることだ。


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