まず福岡の吉本にいたときの3年間。お金、全然なかったですね。今でも覚えているのが、一番最初の営業の仕事でもらったギャラ。200円です。そこから源泉を引かれて手取りは180円。いずれにせよ小銭なのでATMから引き出すことすらできない(笑)。結局3年間でお笑いの仕事では10万円ももらってないんじゃないかな。あとは全部バイトでまかなっていました。
もっと恐ろしかったのがホスト時代です。感覚的にはこの時が一番キツかったです。
僕なりに売れる努力はしてたんですよ。しないと裏で殴られるのでちゃんと営業スマイルもしましたし、当時宮迫さんの「宮迫です。」ゲームにノリノリで参加したり(笑)。自分も芸人なんだぞ、という思いも最初はありましたけど、店が僕を辞めさせないのでもうここに馴染むしかないとあきらめていました。辞めようとすると「代わりのホストを探せ」と脅され借用書を書かせられるぐらいでしたから。
それとホスト時代はホームレス状態だったんです。もともと住んでいたアパートに住めなくなってから、新しい所を借りる余裕もありませんでした。それでホストの客引きの間に、そこら辺を歩いている人に泊めてくれないか頼んでいました。時々泊めてくれる人もいたんですが、何日もお金を払わずに居座ると、結局追い出される。