数々の人気男性アイドルグループを世に送り出してきたジャニーズ事務所社長のジャニー喜多川氏が9日、亡くなった。87歳だった。

ジャニー氏は6月18日からくも膜下出血のため、都内の病院に入院していた。同事務所は通夜、告別式について、「ジャニーの子供でございますタレント達とJr.のみで執り行う家族葬とさせていただきます」と発表している。芸能界関係者が話す。

「ジャニーさんは、タレントを我が子のような思いで育てていた。それは事務所にとって最初のグループであるジャニーズから今まで一貫していた気持ちです。タレントとJr.のみの家族葬というと、事務所を退所したタレントは参列できないでしょうけれど、ジャニーさんはきっと自分の育てたタレント全員に会いたいと思ってるはずですよ」

 ジャニー氏の後を受け継ぐ次期社長には、姉のメリー喜多川副社長の娘である藤島ジュリー景子副社長が就任する見通しだ。ジャニー氏の葬儀について、ジュリー氏の意向が働いているという見方もある。

「ジュリー氏は、退所者に対して辛く当たることで知られています。家族葬の形式にしたのは、辞めた人間は排除したいという意図があってのことでしょう。仮にOBまで呼んで、事務所を退所した稲垣吾郎草なぎ剛香取慎吾などが来たら、SMAPが一同に会することになる。そうなれば、話題は持っていかれる。それだけは避けたいんじゃないですか。

 ジャニーさんの容体をに発表させたように、今の事務所のトップはあくまで嵐だと誇示したいはずです。3人が来れば、現在3人が所属する事務所の社長で、ジャニーさんがジャニーズ事務所の次期社長だと見込んでいた元SMAPマネージャーの飯島(三智)さんも来てしまう可能性もありますからね」(同)

 香取ら3人はジャニーズ退所後、地上波のテレビ番組で目にされる機会はめっきり減った。

「ジャニーさんが彼らの活動を妨害しているという話は聞いたことはないですし、退所者にも寛容な態度を見せてきた。あくまで育成中心なので、出来上がったタレントに興味がないこともありますが、心の狭い人ではなかった。仮に退所者が家族葬に出られなくても、せめてお別れ会には稲垣ら3人や飯島さんを呼ぶべきですよ」(別の芸能界関係者)

 退所者に厳しい態度を見せてきたジャニーズ事務所。しかし、今回ばかりは現役、OB関係なく、ジャニーさんを見送ることができる環境が用意されることを祈るばかりだ。

(文=編集部)

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