7月9日に死去したジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長(享年87)の家族葬が12日に営まれ、ジャニーズ所属タレントやジャニーズJr.メンバーら約150人が参列した。

「事務所は、家族葬で撮影されたタレントたちが一堂に会した記念写真をマスコミ向けに提供するという異例の計らいをみせ、翌日の一般紙各紙にも掲載されました。

事務所が発表文書で『最後は優しく、心が温かくなるステージとなりました』と“ステージ”という表現を使っているとおり、会場ではジャニーズグループの曲と共に生前のジャニーさんやタレントたちの映像が数多く流され、“しめやか”というよりは“温かくジャニーさんを送り出す”という雰囲気だったようです」(スポーツ紙記者)

 そんな同事務所だが、ジャニー氏亡きあとの経営は波乱含みだ。たとえば、事実上の経営トップである藤島ジュリー景子副社長と、ジャニーさんの後継者といわれ昨年に現役を引退してジャニーズJr.約300人の育成を担う関連会社、ジャニーズ アイランド社長に滝沢秀明の確執も取り沙汰されている。

「若手育成を軽視するジュリーさんの経営方針に内部では不満の声も多く、たとえばジャニタレ“ナンバー2”のヒガシ(東山紀之)など、滝沢にシンパシーを感じてサポートするタレントも多いため、今後、滝沢派とジュリー派の対立が浮き彫りになるのではと懸念されています。先月にジャニーさんが入院して以降、ジュリーさんと滝沢が顔を合わせる機会も少なからずあったでしょうから、そこでどのような会話がなされたのか、もしくはなされていないのかが注目されています。

 さらには、事務所退所が囁かれ続けている中居正広堂本剛KinKi Kids)、グループ解散危機説が報じられている関ジャニ∞やTOKIO、NEWSの今後の動きに、ジャニーさんの死去がどのような影響を与えるのかという点にも、業界内で関心が集まっています」(週刊誌記者)

ジャニー氏の“遺作”

 自身が亡くなったことで事務所が混乱するなど、ジャニー氏がもっとも悲しむ事態であろうが、そんなジャニー氏の“遺作”が今月、放送される。

「ジャニーズJr.のメンバー8人、具体的にはHiHi Jets高橋優斗、猪狩蒼弥作間龍斗 、美少年の岩崎大昇佐藤龍我7 MEN 侍中村嶺亜、少年忍者の織山尚大、Aぇ! groupの正門良規が生徒役で出演する学園モノの連続テレビドラマです。教師役にはジャニーズWEST濱田崇裕が据えられ、ドラマのタイトルは『恋の病と野郎組』。

 先月に放送が発表された際には、ネット上でJr.ファンたちが盛り上がりをみせていました。番組HPによれば、8人はある高校で男女比の都合により生徒全員が男子の『野郎組』に在籍し、彼女をつくるために一致団結してがんばるというストーリーで、主人公が毎話変わる一話完結のコメディだといいます。

 BS日テレで7月20日(土)より放送開始されますが、注目すべきは、ジャニーさんと滝沢が共同で企画した作品であるという点です。Jr.をはじめとする若手の育成に心血を注いできたジャニーさんと、その遺志を継ぐ滝沢の熱い思いが詰まっている作品といえ、ジャニーズファンにとっては必見のドラマといえます」(テレビ局関係者)

 出演陣たちが、同ドラマのなかでジャニー氏から学んだすべてを発揮してくれることを期待したい。

(文=編集部)

編集部おすすめ