8月1日に発売された小説『M 愛すべき人がいて』(幻冬舎)。歌手・浜崎あゆみの実体験に基づいた赤裸々な物語が大きく注目される一方で、関係者の実名を挙げた告白に芸能界からも批判的な声が多く上がっている。

 同小説は作家・小松成美氏が執筆したもので、浜崎と松浦勝人・エイベックス会長兼CEO(最高経営責任者)の恋愛模様をモデルにしたフィクション作品。歌姫誕生に秘められた“出会いと別れ”が綴られており、交際中に楽曲がつくり上げられたことなどリアルな描写が話題だ。

 7月31日放送の『バラいろダンディ』(TOKYO MX)では、浜崎とドラマ共演経験がある女優・遠野なぎこが痛烈に批判。「誰がこの方の過去の恋愛に今さら興味があるのか」と切り出し、「単純に話題づくりなのかなと。周りのこととか自分のことも見えない、ただの“痛い人”になってしまった」と語っている。

 8月1日には『スッキリ』(日本テレビ系)も同小説について特集し、加藤浩次極楽とんぼ)は「なんかムズかゆくなるところもある」とコメント。近藤春菜ハリセンボン)は「人にお話ししたくなるぐらいの大恋愛をしたっていうのは、本当に素敵なことだと思う」としつつ、「これを書くことによって現・松浦さんの奥様が、どう思うのか」と、松浦氏の妻を気遣った。

 俳優の坂上忍は1日の『バイキング』(フジテレビ系)で、「ここまで晒すんだったら、ファンタジーだとか一部フィクションとかっていうのは、なんかすっきりしない」とコメントした。また、同日深夜放送の『おぎやはぎのメガネびいき』(TBSラジオ)で小木博明は、「よくないよ。ダメでしょ、これ。ルール違反でしょ」と批判。矢作兼から「相手に家族いるのに言っていいの?」と疑問が投げられると小木は、「だからこれはルール違反。

ダメ。あゆ失格」と改めて強調している。

 芸能界だけでなくネット上でも批判が相次いでおり、「あゆの歌詞にすごく共感していたのに、実名を出されて本当にガッカリ」「青春時代を彩った歌姫の輝きをかき消された気分」「ただの暴露本。いったい何がしたいのか、全然理解できない」「私生活を切り売りして話題集めか。あゆも落ちぶれたな」などと、厳しい声が多く並ぶ。

 多くの批判が上がる一方で、その分、注目度は高く、Amazonで書籍「ベストセラー1位」となるなど、売り上げは絶好調。初版は5万部と発表されているが、重版は間違いないとみられている。

 7月19日発売の「FRIDAY」(講談社)に、バックダンサーを務める荒木駿平との“手つなぎデート”を報じられたばかりの浜崎。ここ数年は私生活で注目されることが多いが、ステージ以外でも、ファンが誇れる歌姫であってほしいものだ。

(文=編集部)

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