文字通り“ジャニーズの人材流出”が始まりつつあるようだ――。

 ジャニーズ事務所は5日、所属するアイドルグループ・関ジャニ∞の錦戸亮が、9月末をもって同事務所を退所すると発表した。

錦戸といえば、以前から関ジャニ脱退や事務所退所が一部メディアで取り沙汰されてきた。テレビ局関係者は語る。

「錦戸は、昨年7月に関ジャニを脱退したメインボーカルの渋谷すばると仲が良かったこともあり、すでに昨年から事務所には脱退の意向を伝えていました。今年1月にはの活動休止発表もあり、さすがにこのタイミングでの脱退は内外への衝撃が強すぎるということで、事務所側はなんとか年内いっぱいは待ってほしいと慰留したものの、錦戸の意思は固く、7月から始まるデビュー15周年記念ツアーが終わったタイミングで発表するという段取りになっていました。

 それでも事務所はあきらめきれなかったのか、ツアーが終わっても、なんとか退所を伸ばせないかと錦戸を説得したものの、錦戸が一方的にSNSなどで発表するという強硬姿勢も辞さない意向を示したため、急遽、4日に行われたジャニー(喜多川社長)さんのお別れ会が終わるのを待って、正式に事務所が発表することになったのです」

 錦戸の脱退により、関ジャニは村上、横山、大倉忠義丸山隆平安田章大の5人となるが、今後はこの陣容で活動を継続していくことになるのだろうか。

「錦戸を除く関ジャニメンバーは現場スタッフの間でも評判は良いですが、錦戸だけはいつも“浮いた存在”。錦戸と他のメンバーの間に確執があるという話は、業界内では有名でした。そこに渋谷の脱退があり、大倉も気持ちの糸が切れ、そこに女性ファンからの過激なつきまとい行為という悩みも重なり、アイドルグループの活動から足を洗い、俳優の仕事一本でやっていきたいという思いを強めていったようです。こうして、大倉が錦戸に同調するかたちで、“錦戸・大倉vs.その他のメンバー”という対立構造ができていました。

 錦戸が抜けたところで、大倉と他メンバーの対立は残ったまま。相変わらず大倉の意思は固く、早ければ年内いっぱいで大倉も脱退するとみられています。そうなれば、関ジャニの活動休止は避けられず、ジャニーズは嵐と関ジャニという主要な2グループを同時期に失うという状況に陥ることになるでしょう」(別のテレビ局関係者)

 そんな錦戸の今後について、次のような懸念の声も聞かれる。

「いくらツアー終了後の発表が決まっていたとはいえ、7月にはジャニーさんの逝去という一大事があり、退所を延期するという選択肢もあったはず。結果としてお別れ会直後の発表によりジャニーさんの顔に泥を塗った格好となり、錦戸の薄情さが際立つことになりイメージが悪くなったことは否めません。また、なかば強引にジャニーズを辞めた錦戸を、ドラマなどで起用しようと考えるテレビ局が出てくるとも思えず、今後の活動は錦戸本人が考える以上に厳しいものになると思います」(別のテレビ局関係者)

 錦戸、関ジャニ、ジャニーズ事務所の3者にとって、好ましくない状況が訪れているようだ。

(文=編集部)

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