天海祐希が主演を務める連続テレビドラマ『緊急取調室』第3シーズン(テレビ朝日系、以下キントリ)の第2話が4月18日に放送され、平均視聴率は1.8ポイントダウンの13.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だった。初回の15%超えから一気にトーンダウンしてしまったが、実は放送中から「今回は視聴率下がりそう」と懸念の声が上がっていた。
第2話では、SKE48の松井珠理奈と元宝塚女優の紺野まひるがゲストで登場。20歳の新進女流棋士・橘日名子(松井)とベテラン女流棋士・宗形あずさ(紺野)の最終対局中に、スポンサーの大庭広夢(合田雅吏)が不審な死を遂げる事件が起きた。
橘と宗形の双方に怪しい点がある上、お互いに相手が犯人ではないかという証言をしていた。そこで、真壁有希子(天海祐希)ら警視庁捜査一課「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」のメンバーが前代未聞の“二元同時取り調べ”を行い、2人が大庭を退席させようとたくらんだ結果、図らずも死に追いやってしまったことを突き止める。
そんななか、視聴者の関心を集めたのが松井の存在だ。松井は2018年6月に行われた「AKB48 53rdシングル 世界選抜総選挙」で初の1位に輝いたものの、その後、体調不良を訴えて一時は活動を休んでいた。さらに、総選挙直後の取材で、HKT48の宮脇咲良に対し「もっとちゃんと踊って」などの厳しい言葉を投げかけていたことなどがわかり、インターネット上で「怖い」「完全なパワハラ」と炎上騒ぎになった。
そのため、気が強い女流棋士の役を演じたことに「役柄じゃなくて素のように見える」「あざとい役がぴったりでハマりすぎ」「プライドが高いところとか相手を煽るところが素に近そう」などと話題になっていた。
とはいえ、総選挙後の発言で批判を浴びていただけに、「この人が出てるし、視聴率が下がりそう」「キントリは好きだけど、今回は見たくない」などの声もあり、離脱してしまった視聴者もいたのかもしれない。実際、視聴率は大きく下がっている。
しかしながら、『キントリ』にはすでに固定の視聴者がいるため、さらに視聴率が大幅ダウンすることはそうそうないだろう。今年3月まで、情報番組『ZIP!』(日本テレビ系)の人気コーナー「MOCO'Sキッチン」に出演していた速水もこみちがレギュラー出演しており、「こんなに早くもこみちに会えるなんて!」「もこみちを待ち遠しく思ったのは初めてだ」という声も多く、新たな視聴者層獲得にもつながっていきそうな予感だ。
「このドラマの犯人は最初からわかっている。そう、ゲスト!」と揶揄する声もあるが、視聴率のカギもゲストが握っているといえそうだ。
(文=絢友ヨシカ/ライター)