大物女優は警察車両の窓からカーテン越しに顔をのぞかせ、自身の姿を捉えるテレビカメラをチラ見していた。


 広末涼子(45)が今年4月7日夕、高級SUVで新東名高速を運転中にトンネル内で大型トレーラーの後部に追突した事故で、静岡県警は7月28日、原因究明のため、本人を現場に立ち会わせ、実況見分を行った。


■高速道路を2時間以上通行止め


 実況見分は28日午前10時20分、広末が同乗の男性と運転を交代した浜松サービスエリアから始まった。広末を乗せた警察車両が現場に到着すると、広末は車に乗ったままうつむき加減で捜査員の聞き取りに応じた。午前11時30分ごろ、事故現場の粟ケ岳トンネルに移動。高級SUVは追突前、トンネルの側壁に衝突していたとみられ、経緯を確認した。実況見分に伴い、午前11時から午後1時20分まで、上り線の森掛川IC-島田金谷IC間は通行止めになった。


 広末は事故で軽傷を負い、同乗の男性は骨折の重傷。事故後、広末は搬送された島田市立総合医療センターで治療にあたった看護師を足蹴にし、腕を引っかき、ケガを負わせ、駆け付けた警察官が現行犯逮捕。県警は4月に自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)の疑いで、東京都世田谷区の広末の自宅を家宅捜索していた。5月に双極性感情障害、甲状腺機能亢進症と診断され、芸能活動を休止している。


 事故から3カ月以上が経過。なぜこのタイミングで実況見分が行われたのか。


「事故後、広末さんは体調不良ということだったので健康状態を考慮し、お互いの都合が合った28日に実施しました。

本人が県警察本部を訪れ、警察車両に乗り換えて現場に向かった。高速道路の事故であれば一般人と同様、通行止めにして実況見分を行います。広末さんだから通行止めにしたわけではありません」(捜査関係者)


 広末の姿をカメラに収めようと、多くのメディアが朝から現場に詰めかけ、民放各社はヘリコプターを飛ばし上空から中継した。なぜ県警は事前に情報を知らせたのか。


「通行止めにすることを伝えないと、利用者が渋滞に巻き込まれる可能性があります。また本人も体調が万全でない中、メディアに追い掛け回されたり、本来、撮影が禁止された場所から映像を撮られることも考えられます。本人の負担を避けるためという側面もあります。高速道路上で実況見分をやるという噂が飛び交ってしまうと、混乱を招きかねません。隠さず、報道機関に実況見分を実施しているのを確認してもらい、世間に周知してもらったのです」(前出の捜査関係者)


 県警はこの日の実況見分を踏まえ、広末の刑事処分を判断する。一女優が起こした事故の実況見分でヘリが上空を旋回する騒ぎになるのだから、それだけ大物ということなのだろう。


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 広末涼子の不倫騒動といえば、読む者の顔から火が出る交換日記が話題になった。関連記事【もっと読む】広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》…では、その内容を振り返っている。


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