料理のみならず、美容や健康へのうれしい効果が期待できるココナッツオイルは、今や世の女性たちが注目している存在です。
そんなココナッツオイルを使った、歯のホワイトニングケアや口臭予防の簡単ケアを、欧米をはじめ、日本でも年々実践する人が増えています。これは、「オイルプリング(oil pulling)」と言われ、口の中に植物性のオイルを大さじ1杯程度含ませ、歯の表から裏へ、後ろから前へと約15分~20分にわたり動かしていくものです。その後、紙に包んで捨て、普通に歯を磨きます。
これは、インドの伝統療法である「アーユルヴェーダ」で、歯を白く保ち、口臭と虫歯を予防するために行われていたといいます。
オイルプリングは口の中のバクテリアを除去フランスの健康サイト「Santé Nature Innovation」によると、口の中には、歯を磨いたきれいな状態でも、非常に多くのバクテリアが潜んでいるそうです。
バクテリアは歯の表面にバイオ・フィルム、いわゆるプラーク(歯垢)をつくります。プラークが少しあるのは自然なことですが、それが多くなりすぎると、歯が黄色くなったり、口臭、歯周病、虫歯の原因になったりします。でも、オイルプリングをすることで、かなり多くのバクテリアを取り除くことができるのです。
「Santé Nature Innovation」より翻訳引用
一般的に、オイルプリングには植物性のオイルが適しています。アーユルヴェーダではごま油が使われていますし、どの家庭にもあるオリーブオイルでもOKです。
でも、いちばん効果が高いと言われているのが、酸化に強く、劣化しにくいエクストラバージン・ココナッツオイル。抗菌作用やウィルス作用にも優れ、身体を感染症から守ってくれるのです。
オイルを口に含むことに抵抗がある人は多いかもしれませんが、筆者も実際にエクストラバージン・ココナッツオイルで試してみたところ、口の中に入れてしばらくすると液体になり、香りがふわりと広がって、15分もあっという間に過ぎました。
オイルプリングの効果からやり方までが紹介されている書籍は日本でもあるので、興味のある人は今日からでも試すことができます(※妊娠中や授乳中の女性への影響は不透明な部分があるため、事前に確認をすることをおすすめします)。
手軽にできるオーラルケア、さわやかな香りも気に入ったので続けてみようと思います。
Coconut oil on table close-up via Shutterstock
(下野真緒)
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