市川市動植物園の人気子ザル「パンチ」のいるサル山に、キャラクターの着ぐるみを着て侵入したとして自称米国籍の男2人が逮捕された事件の余波が、施設運営にまで及ぶことになった。騒動を受け、同園は観覧規制エリアの拡大など対応策を発表。
19日から実施を始めた。オランウータンの人形を母親代わりに持ち歩く姿で世界的な注目を集め、来園者が増加する中、園は「事件の再発防止と動物の健康を第一に考えた措置」として理解を求めている。
(小北清人)
 同園では17日、自称米国籍の大学生の男(24)がキャラクターのかぶりものと着ぐるみ姿でサル山に侵入。もう1人の自称米国籍の歌手の男(27)がその様子を撮影したとみられ、2人は威力業務妨害の疑いで市川署に逮捕された。
 同園は18日に市川市と対応を協議。同日夜、X(旧ツイッター)に「サル山内への侵入事件について心配をおかけし申し訳ありません。動物たちに異状は見られません」「動物たちの安全と健康を第一に考えて対策を進めつつ、ルール違反には厳しく対処いたします」と声明を発表した。対策は「観覧規制エリアの拡大」「規制エリアに侵入防止ネットを設置」「規制エリア内の常駐パトロール」の3点。
 「パンチ人気」で来園者の多くがサル山に殺到するため、同園ではサルのストレスを減らそうと観覧エリアの周囲にフェンスを設置して観客とサル山の間に一定の距離を持たせている。今回はフェンスの位置をさらに後方に移動させた上、ネットを張り、常時警戒することにした。
 市との協議では、サル山での撮影を全面禁止にする案も選択肢の一つとして議論されたという。声明では「全面禁止の手法や生じる影響について更(さら)なる検討を進めます」としている。
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