IBJは6月14日、「デート費用」について調査結果を発表した。調査は2023年3月6日~3月15日、IBJネットワークで活動する男女1,539人(男性945人、女性594人)を対象にインターネット調査で行われた。


調査の結果、付き合う前のデート代について「全額支払いたい(44.5%)」「少し多めに支払いたい(37.5%)」がボリュームゾーンに。

年代別に絞ると、「全額支払いたい」と回答した20~30代は4割弱であるにも関わらず、40~50代では半数と割合が高くなり"世代間ギャップ"が発生していることが分かった。

「全額支払いたい」理由としては、「自分で全額支払った方が、気楽だから(20代・神奈川県)」「収入が多い方が払うのが当たり前、楽しい時間を過ごした場合、男側が支払うのがマナー(30代・東京都)」「男性が支払うことが、当たり前だと思っているから(40代・静岡県)」といった意見が。

「少し多めに支払いたい」と答えた人からは、「基本的には出すつもりでいるが、全額となると金銭的負担が大きすぎるように感じる(20代・神奈川県)」「対等な立場と考えているので全額奢るのは違和感があるから(30代・東京都)」「男側が支払うほうがスマート。時代に合わせて女性に出してもらうように気をつけてる(40代・福岡県)」といった意見が寄せられた。

女性の回答では、付き合う前のデート代は「少し多めに支払ってほしい(45.3%)」が最多に。
「割勘にしたい(30.1%)」「全額支払ってほしい(24.3%)」では、5.8ポイント差と大差はなかった。

年代別では、40~50代女性の3割は「全額支払ってほしい」と回答し、それ以外の年代では2割程度に。また全年代で「少し多めに支払ってほしい」と回答した割合が最多となり、女性は必ずしも「全額支払ってほしい」という考えではないことが分かった。

「少し多めに支払ってほしい」理由として、女性からは「大体のケースで、お相手の方が年収が高いと思われるため(20代・千葉県)」「自分のために頑張ってくれていると感じられた方が好きになりやすいから(30代・大阪府)」「外見を重視する男性が多く、外見にかける出費が男性よりも多いと考えているため(30代・奈良県)」といった声が。

「割勘にしたい」理由としては、「相手と対等な付き合いがしたいから(20代・千葉県)」「貸し借りを作りたく無いから(30代・東京都)」「付き合うか分からない相手に奢ってもらうのは申し訳ないと思ってしまう(30代・神奈川県)」といった声が寄せられた。

一方で、「全額支払ってほしい」と回答した女性は、「大事にされてる気がして嬉しいから」という声が多く寄せられた。
また、「少し多めに支払ってほしい」理由にも同様の声があり、「女性はお相手の"自身に対する気持ち"を表現してくれたかという部分を重視しているのではないでしょうか」と同社は分析している。

付き合った後のデート代については、「少し多めに支払いたい(48.7%)」が最多に。「全額支払いたい」は28.9%となり、付き合う前と比べると15.6ポイント減少した。

女性の回答では、付き合った後のデート代について「少し多めに支払ってほしい(53.0%)」「割勘にしたい(34.0%)」がボリュームゾーンとなり、「全額支払ってほしい」と回答する方は1割程度に留まった。付き合う前と比較して「少し多めに支払ってほしい」が7.7ポイント、「割勘にしたい」が3.9ポイント上昇。

付き合った後では、男性側に心境の変化が現れることが分かった。
「全額支払いたい」と回答していた男性の中には、「それがあたりまえと思ってほしくない」という声もあった。