女優の北川景子が出演するBS日テレの特番『京都 天下人が愛した美 北川景子が迫る名宝の秘密』が、27日(21:00~)に放送される。

豊臣秀吉、徳川家ゆかりの障壁画、庭園、茶碗、工芸品など、天下の至宝の秘密に北川が迫る同番組。
まずは、世界遺産・醍醐寺で秀吉が発案したと言われる庭を鑑賞。秀吉ならではの独特な世界観に北川も「すごく不思議な空間」と漏らす。

続いて訪れるのは、世界遺産・二条城。徳川家の思惑が秘められた障壁画や、豪華な装飾に思わず「徳川すごい!」と感心。さらに、秀吉に重用された天才絵師・長谷川等伯の国宝名画と対面する。下剋上を果たした等伯の人生を作品とともに振り返り、「自分もそうありたい」と共感。


そのほか、秀吉とねねが愛用していた調度品のデザインに「秀吉さんらしい」と当時の天下人に思いを馳せる。また、北川自ら、京都で続く伝統の技に挑戦する。

○■北川景子 コメント

印象に残っているのは、まずは二条城 二の丸御殿の黒書院、白書院です。大河の撮影に入る前、勉強に訪れた時の気持ちや撮影のことを振り返り感慨深かったです。
それから智積院の国宝でもある長谷川等伯の「楓図」も大胆な構図と、繊細で優しい描かれ方に吸い込まれるようでした。鶴松を弔うために描かれたものです。
秀吉がどれほど鶴松を愛していたかがよくわかりました。
高台寺の秀吉とねねを祀る霊屋の須弥壇も圧巻です。高台寺蒔絵と呼ばれる蒔絵で、まるで漆黒の闇に金箔が浮かぶような美しさに言葉を失いました。
最後に印象に残っているのは樂美術館の、初代長次郎の黒樂茶碗です。千利休が創らせたという茶碗ですが、素朴で、静観なようで、中を覗けば茶碗の中に無限の世界が広がるような、作り手の感情のうねりを感じるような、まるで生きているような不思議な器でした。写真で見るのと、生で見るのと、こんなにも印象が違うことに驚きました。


(C)BS日テレ/クリエイティブ ネクサス

【編集部MEMO】
北川景子は2023年のNHK大河ドラマ『どうする家康』で、豊臣秀吉に討たれた柴田勝家の妻・お市の方と、その娘で秀吉の側室であり徳川家康に征伐された淀殿の2役を演じた。