加熱式たばこ「IQOS」が日本に上陸して10年の節目を迎えた。

フィリップ モリス ジャパンは3月13日、10周年を記念した新製品発表会を開催。
IQOSの新シリーズとなる「IQOS イルマ i」シリーズを発売すると発表した。新デバイスにはタッチスクリーンが搭載されたほか、最大8分間のポーズモード機能も備えるなど、大幅なアップデートが図られた。

「IQOS イルマ i」シリーズは同日から全国のIQOSストアや公式オンラインストアなどで販売がスタートし、4月16日から全国のコンビニなどで展開する。

○■新IQOSはタッチスクリーン搭載!

IQOS誕生から10周年となる今年、満を持して登場した「IQOS イルマ i」シリーズ。日本では「IQOS イルマ i プライム」、「IQOS イルマ i」、そして「IQOS イルマ i ワン」の3機種が展開される。

「IQOS イルマ i プライム」と「IQOS イルマ i」には、旧モデルになかったタッチスクリーンが搭載される。
LEDの点灯パターンによって加熱ステータス(加熱中、加熱完了)や残りの使用時間、残りの使用本数などがひと目で確認できるほか、指先でスクリーンをスワイプすることで「ポーズモード」の起動や再開ができたり、スクリーンをタップすることで画面の明るさも調整できる。

「ポーズモード」とは、何かしらの事情で喫煙を中断しなければならなくなった場合などに一時停止できる機能のこと。吸い始めの3分間、または8パフに達する前であれば最大で8分間、一時的に停止することができる。一時停止後は再加熱する必要があり、再加熱完了後にまた途中から喫煙が楽しめるようになる。

また、3機種とも「フレックスパフ機能」も搭載しており、利用者の数ペースに応じて最大で6分間で最大18パフまで吸えるようになった(通常は14パフまで)。ただし、フレックスパフ機能は必ず作動するとは限らず、デバイス側のシステムが必要に応じて作動するという。


さらに、これまでは最大で2本だった連続使用が3本に増えたり(ただし、ポーズモードなどを使用した場合は最大で2本)、公式アプリと連携することで「パフォーマンスモード」と「エコモード」の切り替えも行えるようになった。エコモードは連続使用が1本に制限されるが、デバイスの寿命が延びるなどのメリットが見込めそうだ。

さらに、廉価版の「IQOS イルマ i ワン」にもオートスタート機能が加わり、使用前のボタン操作が不要になるなど、あらゆる点で大幅なアップデートを遂げることとなった。

この日の発表会に登壇したフィリップ・モリス・インターナショナル(PMI)のヤチェック・オルザックCEOは、「科学技術のイノベーションを加速させているのは、そのときどきの課題に対して適切な解決策を見つけようとしている企業や業界だが、消費者の存在も重要だ。なぜなら、解決策を求めているのは常に消費者だからだ」と指摘。

紙巻きたばこからIQOSに切り替えたユーザー数が2,000万人以上いる(推定)と説明したうえで、「今、2,000万人以上の成人喫煙者がIQOSに切り替えることで、変革の道を歩み出している。
この2,000万人は社会の最先端をいくだけでなく、社会全体にとってのより良い道を歩んでいることにもなる。PMIもイノベーションの道を歩んでおり、健康の問題に取り組むことが、社会にいい影響を与えることになる」と主張した。

さらに、「IQOSに切り替えた成人喫煙者は、周りへの匂いや煙を心配する必要がなくなったことで、こっそりと喫煙する必要もなくなった。この10年で紙巻きたばこのユーザーは加速度的に減少しているが、次の10年でさらに紙巻きたばこのない未来は加速することになる」と話し、「10年後にまた今日のような発表会を実施するとき、紙巻きタバコはすでに博物館で飾られていて、この社会からはなくなっているのではないか」とも予測。

同社が掲げる「煙のない社会」の実現に向け、さらなる一歩を踏み出すと訴えた。