内藤演じる定年した元警視庁検視官・道場修作が、亡き妻の残した雑記帳を手に、俳句ゆかりの地を旅する同作。
――シリーズ第2弾の話を聞いて。
率直に嬉しかったです。そうなるべく前回、スタッフ・キャストの皆と頑張ったので、またシリーズとしてやらせていただけるというのは全員で頑張った結果で、とても嬉しいことだと思っています。
――舞台は愛知県・蒲郡、今回も観光やグルメたっぷりの旅情サスペンスですが。
蒲郡は他の作品で来たことはありますが、今回とは違う所だったので初めてお邪魔する場所が多いです。
竹島も天気良かったですね。島に神社がたくさんあって雰囲気が良いですよね。太古から繋がっている気がする。
コロナの時期は旅行や外出、一緒に食事することも出来なくて、この作品を通じて旅をした気分になれるという意味も含め、皆さんが求めていたものだったのかなという気がします。旅って自由な気分になったり、思いがけない出会いがあったりしますが、そういった楽しさが一番枯渇していた気がするので、タイミングも良かったですね。
昔はたくさん旅情サスペンスがありましたが、自由に移動できなくなったからこそ、そういった作品の大切さを改めて感じ、期待に少し応えられたのかなと思いますね。
――シリーズを重ねていくごとに道場修作という人間味もでてきそうですね。
道場は人生に対して、そんなに魅力を感じなくなっているところからドラマがスタートしていると思います。
妻が亡くなり仕事も退職して、今気づいた妻への想いが届くこともなく、それを埋め合わせることも出来ないわけですよね。でも、そんな人生が寂しくなっている人間が旅をすることによって少しずつ人間味を取り戻していくのかなと。「検視官」ではなく「道場さん」と皆が慕ってくれることで、道場も変化していくドラマになると良いなと思います。
生きているときは、一瞬単調に感じる人生かもしれないけど、面白いことってちょっと工夫すれば、あるいは考え方をちょっと変えればすごく豊かに感じるんじゃないかなと思ったりしますね。皆さんと一緒に成長していける作品になれば良いなと思います。
――今回の撮影中に地元の方が衣装をみて道場だと気づく場面も。
道場は現役時代、スーツなどで色味がないものを着ていたと思うんですよ。そこから解放されたイメージとして、派手な色のセーターを着ているんです。思いつきだったんですが、スタイリストさんとオレンジや黄色などを選びました。これは今後も続けていきたいと思います。ご覧になる皆さんも「あの派手な色を着ている人が居る、あれ道場だ!」って思っていただけるようになれば良いですね。もし今後シリーズが続けば、何色を着るかも考えています。
――視聴者の皆さんへ。
皆さんと一緒に旅をして、そして皆さんと共に人生を歩んでいけるような、そんなドラマになりたいと思って、スタッフ・キャスト全力で作りました。ぜひ今回の第2弾もご期待ください。そして、皆さんの応援があれば第3弾・第4弾と…あなたの街にもいつか道場が訪れるかも!?
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