大東建託はこのほど、「いい部屋ネット"移住者が選ぶ"街の住みここちランキング2025<全国版>」を発表した。調査は2021~2025年(一部の回答のみ2020年・2019年を追加)、全国47都道府県居住で、 「現在の住まいが生まれ育った地元ではない」と回答した20歳以上の男女469,843名を対象にインターネットで行われた。
○"移住者が選ぶ"住みここちTOP3
1位~13位までの自治体は、偏差値70を超えており、相対的に極めて高い評価となっている。
1位には「北海道 上川郡東川町」が選ばれた。全戸が豊かな地下水で生活する、全国でも珍しい上水道がない町で、「住みここち(全国版)」でも2年連続で1位に輝いている。景観条例や子育て・起業化支援に加え、「写真文化首都」として国際交流やイベントも充実。ひがしかわ株主制度を通じて、東川町を体感した移住者も多く、独自のまちづくりが進んでいる。居住者からは、「移住者が多く、自由で柔軟。小さい町にしてはかなり発展的で、こだわりのある個人の経営店が多く、また留学生も多いので、賑わいがある。空港が近く、近隣の観光地へのアクセスも良い。自然が多く、のびのび暮らせる」(女性・32歳・既婚・パート)、「自然が多い。道路が広く除雪も早くしてくれる。商業施設が増え買い物が便利。移住者も代々地元の人も軋轢なく生活出来る」(女性・48歳・既婚・パート)といった声が寄せられている。
2位は「長野県 諏訪郡原村」だった。東に八ヶ岳連峰、西に諏訪湖を望む、雄大な自然に囲まれた場所に位置する自然豊かな村で、東京・名古屋へもアクセスしやすい立地を活かし、「長野県移住モデル地区」として行政と住民が一体となって移住支援を行っている。移住体験住宅の入居者募集も行っており、豊かな自然と暮らしを体験することができる。居住者からは、「自然豊かだが、東京へのアクセスが良い」(女性・43歳・既婚・自営業・自由業)、「自然の豊かさ、人が少なく静か」(女性・53歳・既婚・専業主婦)といった声が集まった。
3位は「沖縄県 中頭郡北谷町」。沖縄本島中部に位置し、大規模商業施設やホテルなども多数ある人気の観光地で、広大な米軍基地跡地に開発された「美浜タウンリゾート・アメリカンビレッジ」など、国際色豊かな賑わいが特徴となっている。その一方で、暮らしに必要な利便性も高く、観光と住まいが共存するエリアでもある。居住者からは、「国際的で子供が子供らしくのびのびと育つ」(女性・42歳・既婚・会社経営者・役員)、「多様性があり観光名所もあるため、たくさんの観光客で盛り上がるとてもいい地域。異国性あふれる素敵な街」(女性・41歳・既婚・専業主婦) 、「景色が綺麗で、賑わいのある街。外国人や県外からの移住者も多く、暮らしやすい」(女性・44歳・既婚・専業主婦)という声が寄せられている。
○"移住者が選ぶ"住みここち1位~50位
1位の北海道上川郡東川町は、「親しみやすさ」「防災」の2因子で1位、「静かさ治安」因子で2位、「行政サービス」因子で3位の高い評価を得ている。2位の長野県諏訪郡原村は、「静かさ治安」「物価家賃」の2因子で1位、「行政サービス」「防災」の2因子で2位、「親しみやすさ」因子で3位の高い評価を得ていた。
トップ50では、22位沖縄県島尻郡与那原町(総合順位98位)、38位福島県安達郡大玉村(総合順位非公開)、46位三重県三重郡朝日町(総合順位70位)のように、「住みここち」の総合順位よりも大きく順位が上がっており、移住者にとって住みここちの良い街となっている。
○"移住者が選ぶ"住みここち101位~150位
150位までの自治体は、偏差値60を超えており、相対的に高い評価になっている。