「話が全くかみ合わなくて(笑)」
そう話しながら笑顔を見せたのは、女優の菅野美穂。20日に行われた映画『近畿地方のある場所について』大ヒット御礼舞台挨拶に登壇し、子どもとのエピソードを語った。
この日、トークテーマとして挙がったのは「今いちばん怖いもの」。これまでの舞台挨拶などでは「人」と答えていた菅野だが、今回は少し違った視点からの答えが飛び出した。
「改めて、幽霊ですね……」と切り出した菅野は、過去に自身が出演していたドラマのエピソードを交えながら話す。
「カタコンベ(共同墓地)ってお分かりになりますか? 随分前に『キイナ 不可能犯罪捜査官』というドラマをやったんですけど、作品内でロザリア・ロンバルドという亡くなった少女が生きているような状態でお墓に収められているという話を扱った回があって、私は実際にそのカタコンベに行ったんです」と振り返る。
「やっぱりお墓だから、超怖いんですね……本当に怖いんです! カタコンベがこの世でいちばん怖い場所かもしれないです」と、長年経っても薄れない恐怖を明かした。
しかし、そんな“カタコンベ”が思わぬところで再登場したという。
「『にゃんこ大戦争』(ゲームアプリ)には、“ITカタコンベ”というものが出てきて、子どもから“カタコンベ”という言葉の意味を質問されて。共同墓地だということを説明するんですけど、私は“ITカタコンベ”がわからないので、話が全くかみ合わなくて(笑)」
スクリーンの中の演技とはまた違う、母としての素の一面をのぞかせた菅野。親子ならではのすれ違いと愛らしいやりとりに、会場からも笑顔があふれていた。