マイナビは5月15日、「マイナビ 2027年卒 大学生Uターン・地元就職に関する調査」の結果を発表した。調査は2026年3月20日~4月5日、2027年卒業予定の全国の大学生、大学院生2,800名を対象にインターネットで行われた。

○地元(Uターン含む)就職を希望する学生は58.7%

2027年3月卒業予定の大学生・大学院生で地元(Uターン含む)就職を希望する割合は58.7%で、前年比2.3pt増と4年ぶりに増加した。

また、地元外に進学している学生のUターン志向を3つのタイプに分類したところ、「顕在層(現時点で地元就職を希望)」は49.3%(対前年4.3pt増)、「潜在層(将来的に地元就職を希望)」は6.4%(対前年0.1pt増)、「非志向層(現時点、将来ともに考えていない)」は44.3%(対前年4.3pt減)となった。

「顕在層(現時点で地元就職を希望)」の地元就職希望理由を見ると、「(自分の意思で)両親や祖父母の近くで生活したいから(47.2%)」が最多で、次いで「地元の風土が好きだから(39.4%)」、「実家から通えて経済的に楽だから/地元(Uターン先)での生活に慣れているから(33.8%)」と続いた。物価高や生活コスト上昇が続く中で、生活設計と就業地を結びつけてとらえる視点が学生側に広がりつつあり、そのことが地元志向の増加につながっている可能性がうかがえる。

○高校生までの間に地元企業について知る機会があったか

Uターン志向のタイプ別に、高校生までの間に地元企業について知る機会があったかを聞くと、「顕在層(現時点で地元就職を希望)58.4%」、「非志向層(現時点、将来ともに考えていない)53.4%」と比べて、「潜在層(将来的に地元就職を希望)」が71.7%と特に多かった。

具体的にどのような機会があったかを見ると、全ての層で「学校の授業や進路指導で地元企業の話を聞いたことがある」という回答が多かった。「潜在層(将来的に地元就職を希望)」では「家族や知り合いの勤務先企業の話を聞いたことがある」が44.0%と特に多いのが特徴で、地元での仕事や働き方について、日常的な会話が潜在的なUターン志向に影響する可能性が予想される。

また、地元(Uターン含む)就職に対する考え方に、高校生までの地元企業との接点が影響するかを聞くと、地元進学者全体では46.5%が「影響すると思う(とても影響すると思う+やや影響すると思う)」と回答した。特に「潜在層(将来的に地元就職を希望)」では50.1%と半数以上が「影響すると思う」と考えているようだ。

○地元就職を希望しない学生が地元就職を検討する条件

地元就職を希望しない学生に、「実現すれば地元就職するかもしれない」と思うものについて聞いたところ、「給料がよい就職先が多くできる(42.9%)」が最多で、次いで「働きたいと思うような企業が多くできる(40.3%)」となった。

地元就職者を増やすためのアイデアについて自由回答をみると、「都市部と比較して給与・福利厚生で劣る企業が多いと感じる」や「奨学金返済の援助、給与面など都内に出るよりも住みやすい福利厚生を作ること」など、給与や福利厚生を首都圏の企業と同程度に引き上げることを求める声があった。

また、「まずは地元の魅力を高めること」や「説明会や面接をWEBで行うこと」などの街づくりや、説明会・面接の参加形式に関する意見もみられた。
さらに、「小中高の生徒に社会科見学などを通して認知してもらうと良いと思う」、「小中高生に向けた仕事体験」など、大学進学で地元を離れてしまう前の小中高生を対象に、仕事体験機会があると良いという声も多数みられた。
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