和田は次回登板で1軍行きの目途が立つかもしれない(C)Getty Images

 プロ野球の2024年シーズンは開幕から2週間が経過。各チームのおおよその戦力が見えてきた。

 そんな中で気になるのは、現在ファームで調整する選手の状況だろう。今回は注目のベテラン3人の状況をまとめたい(データは4月14日時点)。

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■正念場の田中だが…

 楽天復帰4年目、田中将大が正念場を迎えている。

 2021年の復帰以来、2桁勝利は一度もなし。防御率は3.01→3.31→4.91と年を経るごとに悪化。投球の質を示すK/BB(対戦打席あたりの奪三振割合から与四球割合を引いたもの)も同様に落ちており、現状の評価は”並の投手”になってしまった。

 今季は健在ぶりを示したいところだが、昨季10月の右肘クリーニング手術から調整を慎重に進めているところ。3月中旬までにオープン戦で3度、ファームで1度登板。そこからは実戦の機会は訪れていない。一時は4月中旬に復帰と言われていたが、これも白紙になっている。

 マー君伝説再び、と待ちわびているファンも多い。コンディションを上げて、エースの輝きを見せてもらいたいものだ。

■43歳・和田はまもなく1軍か

 ソフトバンク・和田毅は43歳のシーズンを過ごしている。ただ、衰えのようなものは見られず、いまだにストレートの自己最速を更新するほどだ。

 今季から就任した小久保裕紀監督からは、早々にホーム開幕戦(4月2日)の先発を指名されていた。練習試合、オープン戦でイニングを重ねていったが、3月26日の2軍・広島戦で左手中指のマメが悪化。そのまま2軍での調整を余儀なくされた。

 4月10日のオリックス戦で復帰すると、小久保監督が見守る中で6回無失点の好投。

次回は19日の広島戦で先発が予定されている。この日の結果、患部の状態次第では4月中の1軍登板もあるかもしれない。

■山田の復帰はまだかかる?

 ベテランと呼ぶには早いかもしれないが、ヤクルトの山田哲人にも確実に勤続疲労がきている。2020年代に入ってから毎年、上半身ないし下半身のコンディション不良で離脱。長期間の不振に陥ることも多くなった。

 昨季はレギュラー定着後最低の打率.231、同最少の14本塁打に終わり、今季も開幕戦で下半身のコンディション不良を訴えそのまま抹消。

高津臣吾監督も長期離脱を示唆している。

 4月10日に抹消後初めて屋外での練習を開始。プラン通り進んでいるとのことだが、実戦復帰まではもう少し時間がかかりそうか。神宮で胸のすくスイングを再び見られる日を楽しみに待ちたい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]