本塁打リーグトップに立つトラウトがエンゼルスをけん引している(C)Getty Images

 エンゼルスのマイク・トラウトが現地時間4月17日(日本時間18日)、敵地・トロピカーナ・フィールドで行われたレイズ戦に「2番・中堅」で出場し、初回に右中間席へリーグトップの8号ソロを放った。

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 トラウトは18試合で打率.282、8本塁打、11打点、OPS1.053という好成績で、チームをけん引している。

 米放送局「ESPN」のアルデン・ゴンザレス記者は、そんなトラウトの勝利への思いが詰まった「マイク・トラウトがエンゼルスでのみ勝ちたい理由」というタイトルの記事を配信した。

 記事の中で同記者は「彼(トラウト)は勝利を切望しているだけでなく、エンゼルスとともにのみ勝利を収めたいと考えている」というトラウトの“信念”について触れ、エンゼルス以外の場所でプレーする憶測もあった中、大谷翔平がドジャースに移籍しても、トラウトは「前に突き進んだ」とした。

 「トラウトについてほとんど誰もが知っていることがあるとすれば、それは彼が忠実であるということだ」とし、その忠誠心は「家族や親しい友人たちを通じて示されるものであり、彼の人生のほとんどすべての側面にまで及んでいる」と記してある。

 トラウトは「ヤンキースの象徴的なショートストップ、デレク・ジーターを崇拝して育った」といい、トラウトが2012年にエンゼルスと総額4億3200万ドル(約482億円)の超大型契約を結んだときに、ヤンキース一筋でプレーしたジーターのような道を歩むことへの思いについて、トラウト本人が「明らかに完全ではないが、心の片隅にある」と語ったと伝えた。
 
 また、かつてトラウトと共にプレーし、現在はエンゼルスの特別アシスタントを務める守備の名手・外野手のトリー・ハンター氏も、記事の中でトラウトについてコメントしている。

 ハンター氏は「トラウトが優勝を望んでいないというのは100%間違いだ。

彼は勝つために情熱と欲望を持っている」と、トラウトの熱い思いを称えるハンター氏の言葉を紹介した。

 そして、ゴンザレス記者は、トラウトの手によって「オオタニのいないエンゼルスをプレーオフに導くという、ほとんどの人が信じていないことを証明することがより急務である」と述べた。
 
 「昨年のWBCでトラウトはオオタニから三振を奪われ、優勝にはあと一歩及ばなかったが、チームUSAの感動が彼に活力を与えた」と綴り、「チームの勝利がトラウトの唯一の原動力となっている」と記した同記者。

 勝利への渇望が、現在の好成績に結びついていることは言うまでもない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]