今回は「あぐらがかけない」人についてです。
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「あぐらがかけない」という症状だけで鍼灸院に来院する人はいませんが、たまに「あぐらがかけなくなった」ということがあります。
これは、簡単に言うと骨盤の歪みから起こる症状の一つです。
東洋医学的に考える場合、「なぜ骨盤がゆがんだのか?」ということを考えます。現代医学的には、どこかの筋肉が緊張したり、弛緩しすぎたりして、その結果として骨盤がゆがむと考えますが、東洋医学では「どこかの臓腑か経絡に変調が起こって骨盤がゆがんでしまった」と考えます。
例えば、「あぐらをかいた時に右膝が浮いてしまう」時は、東洋医学的に不調が見られることが多い「臓腑」は「大腸」もしくは「腎」です。
例えば「大腸」に原因があると思われる場合は、便秘があったり、大腸の疾患をやっていたり、東洋医学的に「大腸」と「肺」は関連が深いと考えているので、咳があったり、喘息があったりします。実際は、東洋医学的に全身状況を診ていって判断してゆきます。
鍼灸での取り組みは、東洋医学的な判断に基づいて行ってゆきますが、例えば「大腸」に問題があると考えられた場合は、背中や足にある「大腸に関連の深いツボ」に施術をしてゆきます。
骨盤を直接的にゆがめている筋肉に対しても鍼灸を施術してゆくことも多いですが、原因も探って取り組んでゆくのが東洋医学のいい所だと思います。
[文:蓬松(ほうしょう)鍼灸治療院]
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