私たちが生きていくために酸素が必要なのはご承知のことだと思います。

呼吸という行為によって酸素を体内に取り入れていますが、呼吸は無意識でも行われる基本行為でもあるからこそおろそかにしている人がとても多いです。


当院に通われている患者様のほとんどが浅い呼吸を自覚しているにも関わらず、そのままにしています。

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この酸素を取り込む呼吸が上手にできない、浅い呼吸になっていると健康面にも悪影響が出てきます。

浅い呼吸が続いていると、酸素と二酸化炭素の換気効率が悪くなり、代謝が落ち、内臓の働きが低下します。

すると、全身の血液循環が悪くなり、疲れがなかなか抜けなかったり、むくみやすくなったりします。

また、不安やストレスを感じやすくなるとの研究報告もあります。

正しく呼吸をコントロールすることは自律神経系の副交感神経を刺激することになり、ストレスなどの軽減だけでなく免疫力にもプラスになります。


呼吸を深くすることによる健康面でのプラスの効果とは、

・脳波が落ち着く
・免疫力を高める
・筋肉の力みがとれる
・血圧が安定する

など

このように健康全般に良い影響を与える「呼吸」を意識して深くすることは、体を整えるために必須ではないでしょうか。

今回は、以下に体を整える呼吸法を紹介します。

こちらを読みながらぜひ、あなたの呼吸を整えていきましょう。

体を整える呼吸法(腹式呼吸)

今回おすすめする呼吸法は、腹式呼吸というやり方です。

「腹式」という名前からもわかるように呼吸をするときにお腹を膨らませたり、へこませたりとお腹を使って行う呼吸法です。

浅い呼吸の方はこの「腹式」ができていなく、「胸式」になっています。


お腹の動きを意識しながら呼吸を行っていきましょう。

寝る前に布団の上で行うことをおすすめしますが、日中でも横になる機会があればぜひやってみてください。

① 仰向けに寝て、両膝は曲げておく。
② 両手は下腹部に置き、手の体温をお腹で感じる。
③ まずは口から息を吐き切り、吸うときは鼻から下腹部を膨らませるように息を吸う。
 ※力まずに自然と呼吸を行うように注意してください。


④ これを10回繰り返す。

ポイントは息の「吐き方」です。
呼吸は吐くことによって自然と息が入ってくる仕組みになっています。
無理に息を吸おうとするのではなく、しっかりと吐き切れば自然に空気が入ってきます。
ですので、息を吐くときはできるだけ長い時間をかけてゆっくりと吐くように心がけてみてください。

寝た状態での呼吸に慣れてきたら、座っているときも立っているときもこの腹式呼吸ができるよう心掛けてみてください。


だんだんと落ち着きがでてきて、安定した精神状態となり、筋肉の緊張も入りにくいリラックスした状態で日常生活を過ごすことができるようになります。

呼吸の仕方1つで体は変わりますので、ぜひお試しください。

[文:JITANBODY 整体院(時短ボディ)]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。