ふとした瞬間にギクッと急激な痛みに襲われる「ぎっくり腰」。
あの痛みを経験している方は多いのではないでしょうか。
当院では先週、2日連続でぎっくり腰の方が来院されました。
ぎっくり腰になってしまうと、
・立ち座りができない
・まっすぐ歩けない
・痛みで仕事どころではない
など、私もこれまでに3度ぎっくり腰を経験していますが、数日間は日常生活を満足に送ることができなくなります。
そこで今回はぎっくり腰について説明をしていきます。
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ぎっくり腰とは?その原因は?
年齢や性別に関係なく、発症する可能性のあるぎっくり腰は正式には急性腰痛症と言います。
きっかけは重いものを持った時とは限らず、バッグなど軽いものを持った時になることもあれば、ただ姿勢を変えただけでも発症することがあります。
私もぎっくり腰を3度経験していますが、ジムでスクワットをしている時になったこともあれば柔らかいボールを投げただけで痛めたこともあります。
きっかけは様々で、痛みのレベルも軽症から歩くことができなくなる程の重症まであります。
なぜ、ぎっくり腰は起きてしまうのか。
答えは腰に問題があるわけではなく、原因は全身が関わってきます。
体にはたくさんの筋肉や関節があり、それぞれが働くことで1か所に負担がかからないよう緩衝しています。
しかし、体が硬い人や姿勢が悪い人は筋肉が硬く、関節の動きが悪いです。
そうすると体を上手に使うことができません。
例えば床から物を持ち上げる動作。
正しくは足首や膝、股関節といった足にある関節をすべて使うことで腰に負担が少なく楽に物を持ち上げることができますが、体が硬い人は腰の曲げ伸ばしだけで物を持ち上げようとします。
当然、たくさんの筋肉・関節が働けば1つの筋肉や関節にかかる負担は少なく済みます。
しかし、ぎっくり腰になる人はそもそも体が硬かったり、仕事などの疲労が蓄積されて筋肉が硬くなっていたりして、腰に負担がかかりやすい状態となっています。
その状態で体を使い続けることで腰にダメージが蓄積されていき、かばいきれなくなったときに体が悲鳴をあげるようにぎっくり腰を発症するのです。
ぎっくり腰になったら?
一番は体を休めることが必要です。
上記で説明したように体が「痛み」を発するということは、「動かないでほしい!」というサインです。
もう体はボロボロに疲れている証なのです。
その体を守るサインを無視して、無理やり動いたり、痛み止めでごまかして体を動かしてしまうと痛みは悪化して、長引いてしまいます。
ただ休むといっても寝ていれば良いというわけではありません。
腰に負担がかかる動きはやめて、痛みのない動かせる範囲でゆっくりと動かすことをおすすめします。
ぎっくり腰を何度も繰り返す理由
ぎっくり腰の方や腰痛の方に聞くと、ぎっくり腰を何度も繰り返したことがあると答えます。
上記でぎっくり腰になる原因を説明しましたが、疲労が蓄積されて、体が「もう限界!」と悲鳴をあげている状態です。
しかし、ぎっくり腰の痛みが治まると、何もなかったように普段の生活に戻り、あの痛みを忘れてしまう方がほとんどです。
そのため、今まで通りの腰に負担がかかる生活や疲労をケアしない生活にまた戻ってしまうのです。
これがまたぎっくり腰を繰り返す原因になります。
年齢を重ねると回復力も落ちてきます。
回復力が落ちてきているのに、今まで通りの生活を送っていると腰のダメージの蓄積が早まり、ぎっくり腰を再発しやすく、さらには腰痛が慢性化する状態になります。
この状態になってしまうと元の痛みのない状態に戻るにはかなりの時間がかかってしまいます。
ですので、一度でもぎっくり腰を経験されているのであれば、体の使い方や食事のとり方などいますぐに生活習慣を見直す必要があります。
私は重量にこだわった筋トレを止めて、内臓に負担のかからない食事に変えました。
その結果、年1回起きていたぎっくり腰もここ数年は発症していません。
あの痛くて動けない苦しみを忘れていませんか?
私は二度とあの痛みは味わいたくありません。
ぎっくり腰になったら、体に負担がかかっていたと認識していただき、生活習慣を見直す良い機会として改めていただければと思います。
あなたもいますぐにぎっくり腰にならない生活を心がけてみてはいかがですか?
[文:JITANBODY 整体院(時短ボディ)]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。