よく睡眠不足だと感じることはありませんか?
そんなとき休日になればたくさん寝て睡眠不足を解消しようと考える方も多いのではないのでしょうか。
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社会的ジェットラグは、そんな人が陥りやすい症状です。
ジェットラグとは時差ボケの事。
社会的ジェットラグとは一言でいえば、社会的な時間と体内時計との不一致を指します。
2006年にミュンヘン大の研究チームが提唱した概念です。
日常生活においてもこれと似た状態になる可能性があり、健康に悪影響を及ぼすとして注目されています。
たとえば、平日は仕事や学校、家事などがあるため規則正しい生活を送ります。
しかし週末になると夜更かしをする、あるいは寝だめをするなど、平日と休日の睡眠時間にズレが生じます。
それがきっかけとなり体内時計が乱れ、時差ボケのような症状を引き起こすというわけです。
社会的ジェットラグと健康リスクの関係には、長期的にみると生活習慣病のリスクが増大します。
短期的に見ると、眠気やパフォーマンスの低下や記憶、学習、代謝、免疫などの精神・身体機能障害のリスクが考えられます。
社会的ジェットラグのある人は体格指数(BMI)やウエスト周りが大きく、コレステロール値も高いという傾向が見られたそうです。
つまりメタボリックシンドロームや、さらには糖尿病予備軍と判定された人が多かったそうです。
こうした生活習慣病のリスクがあるということは、やがては心筋梗塞や脳血管障害といった心血管系疾患を起こすリスクも高まります。
これは大人だけに限らず、小学5年生から高等学校3年生まで2万人を対象に行われた研究で夜型の週末に朝寝坊をする生活パターンは健康が損なわれやすいということが判明しました。
もっとも健康的なのは早寝早起きの子どもで、夜型の子どもは体調不良、風邪の引きやすさ、朝の不機嫌さなどの不調の度合いが大きく見られました。
適度な運動でいい睡眠をとったり、早く寝て夜遅い時間に食事をしない、睡眠の1~2時間前に入浴するなど、様々な工夫をし質の良い睡眠を心がけてみてはいかがでしょうか?
日常生活を健康的に規則正しく過ごすことは、生活習慣病予防になります。
[文:銀座血液検査ラボ -ketsuken-]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。