七つの風味も楽しめます!

 食欲はいろいろな感覚によって支えられています。

食欲の担い手として味覚だけではなく視覚もたいせつです。


それに加えて好きな食べ物の話題でも、お腹が空いてきたことがあったのではないでしょうか!?

そしてもうひとつ、嗅覚も食生活をうれしくしてくれる体感機能です。

お昼時になると校内に漂う給食のにおい。授業中にも拘わらず、どうしても今日の献立を想像してしまう。となりの友だちとメニューの当てっこをした。当然ざわつくので先生に叱られる。だけど一度火のついた食欲は、勉強なんてそっち退けの力がありました。

それだけにおいは食欲を刺激~促す効果がある。

おいしそうなにおいが味を醸し出す。風味という言葉はその意味がじんわりと伝わってきて、まさしく風情を感じますね。

新型コロナ感染症の症状で味を感じない「味覚障害」や、においがしない「嗅覚障害」がある。後遺症として味覚に違和感が残る人を調べてみると、味覚そのものには異常がないのに、嗅覚に障害が起きている確率が高いそうです。風味障害の可能性があるという。

(※1)

においを感じる器官である鼻の異常は、新型コロナの合併症から始まったことではありません。後発の原因と言ってもよいかも知れません。花粉症で馴染みのあるアレルギー性鼻炎の典型的な症状はくしゃみや鼻づまり。嗅粘膜が炎症を起こして鼻の粘膜が腫れ上がり、鼻が詰まることでにおいの分子が届かなくなってにおいを感じ難くなってしまいます。

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私は花粉症アレルギーは持っていません。けど、ある特別なアレルギー性鼻炎に悩まされた時期があります。


学生の頃の夏休み、帰省先でアイスクリームや業務用の冷凍食品の卸問屋さんに雇ってもらった。3階建て(?)の冷凍倉庫に仕入れ品を入出庫するアルバイトを経験した時のことです。倉庫の中でバイト仲間がバケツリレーのように荷物を積み上げていきます。倉庫内はマイナス30℃。夏と言えばアイスクリームの売れ行きが伸びる時期。当然仕入数も大量で、それだけ極寒下の作業も長時間に及びます。

しっかりとした防寒服の備えもむなしく、手も悴んで寒さに耐えられなくなってくる。リーダー格のおじさんが「ちょっと温まりに行こう!」と我々に外に出るように促してくれた。みんな小走りに外に出て、盛夏の日差しを浴びるのです。

外の気温はプラス30℃。寒暖差は60℃です。そんなことを繰り返すうちに、何故かくしゃみと鼻水が止まらなくなってきました。

鼻がムズムズしてくしゃみをするのは、単純に寒さを体感した時と思い込んでいたので、温かいところに出てきたのにどうしてだろう??挙句の果てには入浴の前後や電車の乗り降りの際にも、同じ症状が出始めてしまいました。特に後者の場合は、夏の冷房と冬の暖房による寒暖差が鼻を襲うので、公共の場では周囲に不快感を抱かせてしまうし、お互い辛い思いをしました。そして係りつけのお医者さんから処方されたのはアレルギー性鼻炎のくすりでした。

今思うと、激しい温度変化で自律神経のバランスが乱されて発症する寒暖差アレルギー(血管運動性鼻炎)(※2)のくすりだったのだろうと察しています。

顔に位置する器官を使い生活習慣病を予見する。(糖尿病の予防でチャックする部位)においや風味を感じ取って食を豊かで健康的なものにしてくれることも、顔にある感覚器、「鼻」のおかげ。

幸いにも寒暖差アレルギーも治まって、いつでもどこでも嗅覚を発揮できる。あとは老化現象による衰えに要注意だと、還暦を目前にして染み染み思うのです。

【出典】
(※1)2021年7月23日 読売新聞 社会面
(※2)田井真愛 著 頭痛、肩こり、睡眠障害を改善する 6スポット療法

[文:健康わくわくサイト 人生100年時代に役立つトレヴィアをお届けします]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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株式会社SOily 代表取締役 岡本 頼幸

おいしいにおいは味を運ぶ 豊かな食生活に欠かせない「風味」

幼少時代から生命の不思議に取り付かれてきました。
生体の分化発生の不思議を研究 ~ 免疫検査を通しての患者様への想い ~ 医療・健康機器のユーザー様から頂いた奉仕の心・・・。
これらのことから医療・健康の大切さを、長年にわたって実感して参りました。
今、予防医療というポピュレーションストラテジーが重要になっています。
更に「競技スポーツ」に「健康スポーツ」という親しみ易い概念も取り入れようとしています。
みなさまが人生の目的を達成するために大切な、「健康」についてのトレヴィアをお届けしたいと思っています。
みなさまの目となり耳となりそして足となって得た豆知識を、私の経験を交えてできるだけ分かり易くお伝えできれば幸いです。