ジャイアンツファンのため息が止まらない。巨人は14日の阪神戦(東京ドーム)に0―3と敗れ今季ワーストの8連敗。
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試合後の原監督は声を絞りだした。「本当にジャイアンツファンに申し訳ない、というね。まだまだできるチームだと思う。何とかしなきゃいけない」と悲壮感を漂わせた。
先発の山口は7回5安打無失点と好投。続く救援陣も無失点リレーと打線の助けを待つが、投手陣の頑張りに打線がこたえられない。この日の野手のプレーで光ったのは2回、ウィーラーが中田の中飛で二塁へヘッドスライディングを敢行した場面。泥だらけになりながら必死に次の塁を狙う、そんな姿勢こそ、今の巨人ナインに欠けているものかもしれない。
0―0で迎えた9回のビエイラとのバッテリーも物議を呼んだ。普段組んでいる小林ではなく、捕手に岸田を選択。
連敗のトンネルから抜け出せないチームにあって、先日の「続投報道」も影を落としていると見る向きもある。今月10日に一部スポーツ紙で報じられた原監督の続投報道。今季が3年契約の最終年を迎える同監督は、来年以降も指揮を執ることには支障がないという内容だった。
一方でこの報道にはジャイアンツファンを中心に大きく反発を生んだ。「まず歴史的な急失速をしている最中に『続投』と出たことで、ファンは何で続投なんだ?という気持ちが強くなってしまった。本来ならば、リーグ2連覇を果たし、今季もAクラス入り確実とすれば、続投は順当です。ただああいった報道が出たことで世論も動き、選手にも動揺が広がった可能性はあります。本来、監督人事は水面下で速やかに、が鉄則。特に注目球団の巨人となれば、なおさらのこと。
チームは優勝争いのさなか、一足先にストーブリーグに突入したことでナインの集中を欠いてしまったというのだ。
とはいえ、どんな状況下でも結果を残すのがプロ。しかも優勝争いから遠ざかってもいまだ懸命に声援を送るファンのためにも、野手陣の奮起が待たれる。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]