巨人の吉川尚輝内野手(27)が、17日の広島戦(宇都宮)で復帰する見通しとなった。

 チームには待ちに待った復帰ともいえる。左肩甲骨の骨挫傷で今月6日に登録抹消。ここまで打率・341とリーグトップの成績を残し、チームを牽引していたリードオフマンを欠いたチームは吉川が欠場した9試合を3勝6敗と苦戦を強いられた。キャプテン・坂本も故障で欠く中、守備の要ともいえる2人がいないことでミスも急増しており、改めて2人の存在感の大きさが認識される時期でもあった。

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 一方でスピード復帰となった吉川に関してはこんな声も上がる。

 「元からケガが多い選手。今回はプレー中の出来事とあって仕方のない面もありますが、今後はレギュラーに定着するためにもこういったときにいかにうまくやり過ごすかが大事となりそうです。特に今季は後ろを守るポランコのカバーという大事な仕事もある。離脱されると痛手が大きいです」(放送関係者)

 現在打撃が好調で、右翼を守る新外国人選手のポランコは守備難を抱えているとあって開幕後は二塁を守る吉川がしばしばカバーする場面も目立った。こういった経緯もあり、表に見える成績以上に吉川の存在感がクローズアップされているというのだ。

 一方、吉川にとっても今季は成績次第で不動のレギュラー獲りへ大事な年となりそうだ。元から潜在能力の高さは誰もが認めていたとあって、ここで才能を開花させられるかも注目を集める。

 キャプテン・坂本を欠く中、再び攻守でチームを盛り立てられるか。新2番の真骨頂を見せたいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]