楽天・オコエ瑠偉外野手(25)が19日、今季初めて1軍に合流した。辰己涼介外野手(25)が新型コロナ陽性判定を受けたことにより特例2022で登録抹消。

その辰己に代わって昇格することになった。

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 石井監督はオコエに関して「順調に打席も踏んで結果も出しているので、出た時にはアピールしてほしい。誰でもそうですけど、出たら思い切っていってほしい」とコメント。ここまでファームでは40試合に出場し、打率・316、1本塁打、10打点の成績を残していた。

 一方、シーズンも進む中、今季初の昇格となったオコエはここが正念場となりそうだ。誰もが認める身体能力の高さで期待を集めながら、ここまで才能を開花できていない。


 最近は故障が多くなっているのも気になるところ。昨年2月には左手首、同11月には左ひざの手術を行っている。

  オコエに求める姿勢としてこんな声もある。

 「打撃がウリですが、追い込まれたときのバッティングなども確実性をあげることが求められています」(球界関係者)

 ファームでは40試合に出場しながら、本塁打、打点が少ないことも指摘されている。好機で結果をのこすためにも粘り強く打席で向き合う姿勢も必須となりそうだ。

 さらに守備に関してはこんな注文も。


 「昨年終盤のソフトバンク戦でボーンヘッドがあったように身体能力の高さは誰もが認めるものがありながら、状況判断など含め、粗いところがある。スローイングにも課題があり、丁寧に取り組むことが求められています」(同)

 昨年、オコエはシーズン終盤に守備のミスが飛び出し、監督の怒りを買い、降格したことも話題を集めた。試合に出続けるためにはまず攻守ともに安定性ある働きをアピールできるかが、鍵を握りそうだ。

 毎年のように「今年こそ」と期待を集めながら、年々出場機会を減らしている現実もある。持前のパワーと身体能力の高さは球界きってのロマン砲ともいわれるオコエも今季でプロ7年目を迎える。球界では高卒入団の選手は7年目までが一つの区切りともいわれており、そこまでに結果を残せていなければ、野球人生も厳しくなってくる。


 残りシーズンも少なくなってきた今、ここでアピールしなければ、来季以降の契約も不透明になりかねない。果たしてチャンスをつかめるか。奮起を期待したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]