相撲協会に批判の声が殺到している。貴乃花親方が相撲協会への「決別宣言」で衝撃的な引退を表明。

芝田山広報部長は会見で退職表明したやり方に、「大横綱なのでしっかりケジメをつけてもらいたい」と苦言を呈した。「もう少し相撲協会とコミュニケーションをとるべきでは」「弟子たちがかわいそう」と貴乃花の決断に疑問の声も見られるが、ネット上で大多数を占めるのは相撲協会への批判だ。「弱い者いじめに近い。こんな形で功労者を切り捨てた相撲協会に愛想をつかします」、「相撲界は不祥事が多すぎる。公益財団法人認定を取り消すべき」「自浄作用が期待できないし、問題が多すぎる。なんで公益財団法人なの?」と怒りのコメントが次々投稿されている。

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 公益財団法人は公益法人認定法にもとづき行政庁から公益性を認められた財団法人。公益を目的とした事業は非課税になるなど税制上の優遇措置をうけることが可能になる。相撲協会は1925年に財団法人として設立され、2014年に公益財団法人に移行。法人格の取得及び維持のため、相撲競技の指導・普及や相撲に関する伝統文化の普及を定款上の目的としている。また、公益法人で営利的かつ職業的な相撲興行を全国規模で開催している唯一の法人である。

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 相撲協会は公益財団法人にふさわしくない――この声が高まったのは相次いで起きた不祥事が原因だ。

17年から18年にかけて横綱・日馬富士が前頭・貴ノ岩への暴行事件、立行司によるセクシャルハラスメント行為の発覚、十両・大砂嵐が無免許運転行為と不祥事が相次いだ。弟子の貴ノ岩が暴行を受け、相撲協会への告発状を内閣府に提出した貴乃花親方と相撲協会の間にできた深い溝も最後まで埋まらず、国民が落胆の結末を迎えようとしている。26日に放送された「とくダネ!」で、タレントのデーブ・スペクターは「やっぱり相撲協会に危機感がないわけですよ。NHKから年間60~70億入ってくるわけですから。ファンが離れるどころか毎回見に行ってるじゃないですか。何が起ころうとそこまで気にしていないんですね。
公益財団法人はもう無理です。歌舞伎だって伝統ですけれども、株式会社松竹がちゃんと運営しているんですよ。いいバランスで、民間の人たちも必要ですよ」と指摘した。今回の貴乃花親方の一件で相撲協会に不信感を持ち、内閣府、スポーツ庁の調査を求める声は多い。ファンの相撲離れを防ぐためにも、足元から見つめ直さなければいけない。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]