運動不足の祟りはどこにでも潜在している

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 日頃取ったことのない姿勢や行動によって、筋肉や骨にダメージを与えてしまった。関節・神経を傷めたことがありませんか?

子どもの運動会に参加してケガをしたパパさん。ケガの原因は運動不足にあると思い知る。


そしてケガをしないための予防策として、準備運動することを挙げているアンケート結果が公表されました。(※1)

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もちろん準備体操(ウォーミングアップ)の効果は実証済みだけど、もう手遅れなのかも知れません。思いも寄らない瞬時の行動にも対処できる、運動能力を持ち合わせておくことがたいせつです。

秋のスポーツシーズン真っ只中。幼稚園や小学校など、学校の運動会では保護者参加の種目がある。パパさんたちがスタートラインに立つと、緊張感と張り切る気持ちが犇々と伝わって来ます。

徒競走に出場してかっこいい走りっぷりを披露したいはず。ところが脚が前に付いていかずに転倒してしまう。躓いて顔面を地面に打ち付けないように、咄嗟に腕で庇おうとする。ところがそれも間に合わなくて激しく顔面を強打。顔から倒れることを免れたとしても、加速が付いた体重が腕に圧し掛かって骨折してしまう。

実際にそんな事故現場を目の当たりにしたことがあります。

息子が通っていた幼稚園の運動会で、同じクラスのパパさんが徒競走で転倒して救急車で運ばれた。その後の話しでは複雑骨折を負ってしまったそうです。痛々しいギブスを嵌めた姿を見掛けたことがあります。

中年に差し掛かると、思ったよりもからだが動かなくなる。嘘だと思ったら、一度童心に返ってぴょんぴょん飛び跳ねたり、柵をよじ登って飛び降りたりすると分かります。子どもの頃、泥だらけになって友だちと駆けずり回っていたスタミナも乏しいはずです。


むかし難なく熟せた行動が出来なくなったとか、何とかできたけどその後フラフラするとか、身体の退化に気が付くでしょう。きっと自分の運動器官や運動神経の能力が低下したからでしょう。

高を括るのは大けがの元。準備体操はからだを温め筋肉の動きをスムーズにするため等、まさに運動に向けた事前準備のために必要なリハーサルと言っても良い。

しかし、日ごろ仕事でからだを動かしている人ほど、余暇を利用した「健康スポーツ」を実践していない、若しくは運動習慣に時間を割くことが難しいそうです。(※2)

「運動ですか!?日頃仕事でからだを動かしているから、休みの時はのんびりしたいですからね。」とリビングでゴロゴロしていませんか?むかしは私も似たような考えでした。

「いつも子どもの相手をしているから、それが運動していることと同じ。子どもと遊ぶことで運動不足を補える。」今思うととんでもない勘違いだったと自己省察すているのです。

ここで言う運動とは「健康スポーツ」のこと。余暇を利用して発汗を促す習慣を付けることです。おススメなのはやはり有酸素運動ですね。

いかに運動不足なのかを思い知る絶好の機会は、子どもの運動会だったりする。

徒競走のスタートラインに立つ前の準備体操は気休めか?それとも手遅れか?

運動会に備えるのもいいけど、日常生活で起こる様々な出来事に対して、咄嗟に対応できる体づくりに大賛成です。

生活習慣病の予防に寄与する運動習慣を身に付けていれば、運動音痴、自信過剰な思い上がりから来るケガを負うこともないでしょう。

自分に合ったペースで良いので、健康スポーツを継続することが肝要ですよ!

【出典】
(※1)2023年10月13日読売新聞 くらし
(※2)健検公式テキスト増補改訂第2版 身体活動・運動不足の悪影響

[文:健康わくわくサイト]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

株式会社SOily 代表取締役 岡本 頼幸

運動習慣の定着によって生活習慣病と外傷を防ごう
岡本 頼幸

幼少時代から生命の不思議に取り付かれてきました。
生体の分化発生の不思議を研究 ~ 免疫検査を通しての患者様への想い ~ 医療・健康機器のユーザー様から頂いた奉仕の心・・・。
これらのことから医療・健康の大切さを、長年にわたって実感して参りました。


今、予防医療というポピュレーションストラテジーが重要になっています。
更に「競技スポーツ」に「健康スポーツ」という親しみ易い概念も取り入れようとしています。
みなさまが人生の目的を達成するために大切な、「健康」についてのトレヴィアをお届けしたいと思っています。
みなさまの目となり耳となりそして足となって得た豆知識を、私の経験を交えてできるだけ分かり易くお伝えできれば幸いです。