ドジャースで先発マスクを被る機会も増えているラッシング(C)Getty Images

 世界一チームとの激闘で起きた“衝突”は苛烈なものだった。

 グラウンド上での内幕を吐露したのは、カブスのニコ・ホーナーだ。

現地時間4月28日に米ポッドキャスト番組『Spiegel and Holmes』に出演した28歳は、今月25日に敵で行われたドジャース戦で相手捕手のダルトン・ラッシングとの“あるやり取り”を告白した。

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 一進一退の攻防の中で起きた出来事だった。

 カブスが1点をリードで迎えた3回表1死一塁でホーナーが打席に立った際、対峙した相手先発の佐々木朗希が暴投。ボールの処理にラッシングがまごつく間に一塁走者のミゲル・アマヤは二塁に進塁。見事な走塁を見せていた。

 アマヤの進塁に気づき、懸命に二塁に送球したものの、間に合わなかったラッシングは、ここで「デブ野郎」とポツり。セーフとなった直後、自身の拙守から進塁を許した悔しさからか、咄嗟に漏れ出た25歳の若手捕手をじろっと睨みつけるホーナーの姿はSNS上で拡散。小さくない波紋を広げた。

 SNSで話題となったことを知っていたというホーナーは、「正直に言って、あの後、もう少し直接的に彼(ラッシング)に立ち向かっていれば良かったと思っていたんだ」と証言。アマヤに対する暴言が聞こえていたことを認めた上で、グッと堪え、行動を起こさなかった理由を赤裸々に明かしている。

「ちょっと奇妙というか、僕自身は『何を言ってるんだ?』と戸惑ったよ。ただ、打席の途中であんなことをされて、かなり動揺したんだ。

もちろんタックルでもしてやれば良かったとかって言っているわけではない。でも、やっぱりびっくりしたよ。自分はああいうことからはチームメイトを守りたい」

 血気盛んな25歳だけに“若気の至り”とは言えばそれまでだが、ラッシングが自らの暴言によって波紋を広げるのは、過去にもある。4月21日に敵地で行われたジャイアンツ戦でも本塁生還を試みた相手走者のイ・ジョンフとクロスプレーになった際に、アウトとした直後にFワードを用いて「くそったれ」と言い放ち、後に謝罪するという事態となっていた。

 ドジャースの中でも地位を確立しつつある若手だけに、グラウンド外の騒動は避けたいところ。だが、相手に対してFワードを連発する言動は見過ごせない。ドジャースの専門メディア『Dodgers Way』も「ドジャースは、他球団オーナーやファンからの激しい憎悪に直面しても、世界レベルのプロ意識を貫くチームだ。ゆえに相手選手に対して軽率な発言をするのは、球団の品位を損なう行為に他ならない」と断言。そして「相手選手を公然と侮辱した選手を褒めることはできない」とも嘆いた。

 日進月歩で成長を遂げているラッシング。それだけに今回の経験から精神的にも成長することを願うばかりだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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