ソン・フンミン(13番)を中心に上位進出を狙っている韓国代表。彼らには国内からも相当な援護が送られている(C)Getty Images

 ワールドカップ(W杯)で勝つために、選手たちをやる気にさせる方法は各国さまざま。

首脳陣たちはグラウンド内外で発奮材料を生み、パフォーマンス向上へと結びつける。

【動画】劇的な芸術弾 韓国を救ったソン・フンミンのFKシーンをチェック

 ベスト8以上を目標に掲げている韓国では、代表選手たちに対して、高額ボーナスを支給する形で上位進出を目指してもらう方針が決まった。現地時間6月1日に日刊紙『朝鮮日報』など複数メディアが一斉に報じた。

 すでに大型保証は支払う意向は固められていた。先月26日に韓国サッカー協会は、1選手当たり5000万ウォン(約500万円)の基本手当てに加え、勝ち上がっていくたびに金額が増加する追加ボーナス支給を約束していた。

 そうした中で、新たなボーナス支給が決まった。発起人となったのは、今月12日に開幕する北中米W杯後に辞任する意向を表明しているチョン・モンギュ会長だ。『朝鮮日報』によれば、同会長はチームに対して“私財”を投じることを決断。32強進出時には10億ウォン(約1億円)、16強進出時には20億ウォン(約2億円)、そして8強進出時には30億ウォン(約3億円)という高額の褒賞金を個人で支払う意向を公にした。

 協会の発表を通じて「選手たちが限界を超える不屈の闘志を見せ、再びサッカーを通じて韓国全土が一つになるキッカケを作ってくれることを願っている」と力説したチョン会長。その言動には、相当な覚悟が滲み出る。

 御大のまさかの大盤振る舞いに、韓国国内でも衝撃は広まった。

専門メディア『Inter Football』は「韓国サッカー協会は選手たちに対して歴代最高水準のワールドカップ賞体制を設けた」と強調。「ここまでの措置は異例であり、賞金の追加支給が決まったのは、選手たちに対する大きな動機付けをするためだ」と驚きを持って伝えた。

 また、日刊紙『スポーツ朝鮮』は、チョン会長が事前にホン・ミョンボ監督と大黒柱であるソン・フンミンに対し、事前に意見を求めていたという舞台裏をリポート。その上で「会長は真心を込めた“最後の贈り物”を代表に向けた。ホン監督と選手たちはチョン会長の追加褒賞金の支払いに感謝を伝え、『期待に応えなければいけない』という強い覚悟を固めている」とチーム内の士気が高まっていることも描写している。

 いわば、人参をぶら下げる手法で、選手たちのやる気を促した韓国代表。果たして、そのやり方は吉と出るか、凶と出るか……。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

編集部おすすめ