生田斗真が主演するテレビ70年記念ドラマ『大河ドラマが生まれた日』(NHK総合/2月4日19時30分放送)の追加キャストとして、中井貴一の出演が発表された。生田演じるNHK芸能局のアシスタントディレクター・山岡進平の上司役を演じる。
【写真】『大河ドラマが生まれた日』で、中井貴一の父である映画スター・佐田啓二さんを演じる中村七之助
本作は、若きテレビマンたちの笑って泣ける大河ドラマ誕生奮闘記。初めてテレビで大型時代劇に挑戦し、夢をかけた人たちの思いに触れる。主人公のNHK芸能局・ドラマのアシスタントディレクター・山岡進平役を生田が務める。人気脚本家・金子茂樹のNHKドラマ初執筆作品となる。
中井貴一が演じるのは、「映画に負けない新しい連続大型時代劇を作れ」と大号令を発するNHK芸能局長、成島庭一郎役。部下からは「親分」と呼ばれ、厳しくも包容力のある人物だ。報道出身で芸能界に詳しくなく、無茶ぶりに見えるが、誰よりもテレビの未来を見据えている。そして放送されたのが大河ドラマの第一作『花の生涯』。本作では『花の生涯』への出演を決断する映画スターである、中井貴一の父・佐田啓二さんを中村七之助が演じる。
中井は「誰もが手探りで、テレビドラマがどうなっていくんだろうと不安だったテレビのれい明期に、夢を持って必死に漕ぎ出そうとするテレビマンたちの力のようなものが、作品には出ていると思います。そんな人間の生きざまを楽しんで見ていただけたらと思います」とコメント。
今回、中井は父・佐田啓二さんの形見の腕時計を、七之助に預けて撮影に臨んだという。「この時計は、僕が社会人になったときに母から渡された時計のひとつなんです。自分の全く知らない父親の人生の時を刻んでいた時計が、今度は自分の腕で僕の人生の時を刻む…、“時のプレゼント”だとその時に思いました。だから七之助さんには、父の持っていたこの時計を身に着けて、何かを感じながら演じてもらえたらうれしいなと思い手渡しました。僕が今この仕事をしている意味は、佐田啓二という名前を、僕を通して少しでも知ってもらうためなんだと思うことが時々あります。今回のドラマをたぶん父も喜んでくれている気がします」と撮影秘話を明かした。
そんな七之助は「歌舞伎の世界では、祖父、曾祖父の衣裳などを着て演じることがよくあるのですが、今回のドラマで、佐田啓二さんの腕時計をして演じ、改めて身が引き締まる思いでした。この時計に、佐田啓二さん、中井貴一さん、中井貴惠さん、佐田さんを好きだったファンの方の思いが宿っていると感じ、パワーをもらいました。撮影の現場に本物があると、演じる役者にとっても大きな力になります」とコメント。
生田は「中井貴一さんの持つ品格、色気に一瞬で心を奪われました。今回ご一緒する事が出来て本当に光栄です。沢山の学びをいただきました。そして貴一さんが撮影に参加された日は偶然にもお父上であられる佐田啓二さんの御命日でありました。数々の運命が繋がったドラマが生まれました。
テレビ70年記念ドラマ『大河ドラマが生まれた日』は、NHK総合にて2月4日19時30分放送。BSプレミアム、BS4Kにて2月20日21時放送(特別版)。