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本木と小泉は、ともに1982年にデビュー。日本中に大旋風を巻き起こした伝説的アイドルであり、その後は実力派の俳優として、また個性的なアーティストとして常に時代の象徴であり続けている。来年、創刊55周年を迎える『anan』でも、80~90年代にかけて、表紙をはじめ数々の特集や連載に登場してきたレジェンドスターの二人が、奇跡の共演を果たす。
表紙は、黒バックに黒基調のシックな装いで、大人の品格と色気を漂わせており、中面では、映画でも重要な色として登場する赤を背景にモードな雰囲気を醸し出している。ロングインタビューでは、映画『海の沈黙』の話から、アイドル時代の思い出話に及び、過密なスケジュールに追われインプットできていないことに危機感を覚え、さまざまなカルチャーに触れようと努めてきたというお互いの共通点が明らかに。「若い頃から性格は正反対」だと語る二人の、40年近い信頼関係から繰り広げられる軽妙なトークは必読だ。
また、倉本聰、若松節朗、主要キャストのインタビューや本作のシナリオ、撮影前に倉本がキャストに手渡したという「人物背景」を収録した「海の沈黙 公式メモリアルブック」が 10月24日(木)から発売予定(マガジンハウス)だ。
映画『海の沈黙』は、『前略おふくろ様』『北の国から』など数々の名作を手がけてきた巨匠・倉本聰が長年にわたって構想。「どうしても書いておきたかった」と語る渾身のドラマを、『沈まぬ太陽』や『Fukushima 50』などの若松節朗がメガホンをとり映画化。人々の前から姿を消した天才画家が秘めてきた想い、美と芸術への怨念、そして忘れられない過去が明らかになる時、至高の美と愛の全貌がキャンバスに描きだされる。
孤高の画家・津山竜次を本木雅弘が演じ、小泉今日子、中井貴一、石坂浩二、仲村トオル、清水美砂、菅野恵、萩原聖人、村田雄浩、佐野史郎、田中健、三船美佳、津嘉山正種が共演。日本映画界の豪華キャストが結集した。
▽映画ストーリー
世紀の贋作事件の鍵は、若き日に消息を絶った天才画家と遠い昔の恋人――
世界的な画家、田村修三の展覧会で大事件が起きた。展示作品のひとつが贋作だとわかったのだ。連日、報道が加熱する中、北海道で全身に刺青の入った女の死体が発見される。このふたつの事件の間に浮かび上がった男。それは、かつて新進気鋭の天才画家と呼ばれるも、ある事件を機に人々の前から姿を消した津山竜次だった。かつての竜次の恋人で、現在は田村の妻・安奈は北海道へ向かう。もう会うことはないと思っていた竜次と安奈は小樽で再会を果たす。しかし、病は竜次の身体を蝕んでいた。残り少ない時間の中で彼は何を描くのか? 何を思うのか? 彼が秘めていた想いとは?
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