大竹まことラジオでゲストが不適切発言
5月11日放送の『大竹まこと ゴールデンラジオ!』(文化放送)で、作家の適菜収氏が高市早苗総理を「令和のパンパン」と呼び、文化放送がコメントを発表する事態になったのです。かねてより高市首相に批判的だった適菜氏は、番組内でもその外交姿勢を厳しく追求していました。「トランプのケツを舐めるだけ」とか「安倍さんの猿真似で、アメリカ追従」とか、激しい言葉で煽りまくったのです。
身体を売る職業の女性を指す「パンパン」という表現は、そうした流れで飛び出たトドメの一撃でした。
これにネット上では批判が殺到。高市首相を支持する人たちからはもちろん、リベラル層からも、とんでもない女性嫌悪と職業差別ではないかと疑問が投げ掛けられていました。筆者も同意見です。
適菜氏の言葉は不必要なまでに暴力的で、むしろその安易な過激さゆえに、政権批判のフォーカスがぼやけてしまった印象すら受けます。
せっかくいいことを言っていても、無駄な包装で中身が見えなくなってしまっているのです。
もうひとつの「根深い問題」
しかし、適菜氏の発言には、もうひとつ根深い問題が存在します。それは、あからさまな悪口で相手にダメージを与えられると思えるナイーブな態度です。「令和のパンパン」という言い方にしても、よくよく見れば「お前のかあちゃんでべそ」と言ってるのと何ら変わりない。この期に及んでそうした子供じみた挑発を繰り広げて賛同を得られると思っていること自体が、あえて言うならば、世の中を舐めているように見えてしまうのですね。そこで次に浮かぶのは、なぜこうした幼稚な態度を隠さずにいられるのか、という問題です。
確かに、高市首相には多くの問題があるのでしょう。自民党内からも彼女への疑問が噴出していると報じられてもいるぐらいです。外交の場での振る舞いや、国会答弁における無責任とも思える言動など、総理大臣としての資質を疑われても仕方ないエピソードもちらほら伝わってきます。
それらを総合すると、高市早苗は間違っている、という大まかな共通認識が浮かんでくるのは致し方ないところです。
適菜氏も、それを前提にして激しい挑発を繰り返していることは理解できます。
“憎くて仕方ない相手”と映し鏡のようになっている事実
けれども、そのように世の中を敵と味方にわけて、相手を成敗するように論を展開していくことは、実は高市首相や彼女を支持する「保守」とよく似ています。「パンパン」と「パヨク」、一体どこがどう違うのでしょうか? レッテルを貼って、相手が絶対的に間違っていると言い続ける点では、親・高市も反・高市も見事に一致している。要するに、本来憎くて仕方ない相手と映し鏡のような関係になってしまっているのです。しかし、彼らはその皮肉を把握する冷静さを失っている。
だから、「高市早苗は間違っている。それを指摘できる自分は圧倒的に正しい」と、全振りで信じられてしまう独りよがりな態度にあらわれてしまうのです。
そこに気付かずに、言葉の勢いで突っ走ってしまうことは、承認欲求の快楽に溺れていることを示しています。
何か物を言う前には一呼吸置いて、考えてから言う。改めて、心に留めておきたいものです。
文/石黒隆之
【石黒隆之】
音楽批評の他、スポーツ、エンタメ、政治について執筆。『新潮』『ユリイカ』等に音楽評論を寄稿。『Number』等でスポーツ取材の経験もあり。X: @TakayukiIshigu4
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