日本サッカー協会(JFA)は15日、都内のホテルで6月11日(日本時間12日)に開幕する北中米W杯(米国、カナダ、メキシコ共催)の日本代表メンバーを発表した。森保一監督が最終的に選んだ26人のメンバーをサッカー担当・岩原正幸キャップがポジション別に分析した。

 ▼GK(3人)

 早川友基(鹿島)、大迫敬介(広島)、鈴木彩艶(パルマ)

 GKは順当に3人が選出された。鈴木彩が正守護神。けが、出場停止などがなければ全戦出ると考えていいだろう。

 ▼DF(9人)

 長友佑都(FC東京)、谷口彰悟(シントトロイデン)、板倉滉(アヤックス)、渡辺剛(フェイエノールト)、冨安健洋(アヤックス)、伊藤洋輝(バイエルン)、瀬古歩夢(ルアーブル)、菅原由勢(ブレーメン)、鈴木淳之介(コペンハーゲン)

 SBが本職の長友、菅原を除けば、CBで多めの7人が選ばれた。冨安、板倉がコンディションに不安を抱える中、この1年で代表に定着した瀬古を加え、守備の層は厚い印象だ。菅原は右WBもでき、5バックで逃げ切りを図るパターンでも起用できそうだ。

 ▼MF/FW(計14人)

 遠藤航(リバプール)、伊東純也(ゲンク)、鎌田大地(クリスタルパレス)、小川航基(NEC)、前田大然(セルティック)、堂安律(フランクフルト)、上田綺世(フェイエノールト)、田中碧(リーズ)、中村敬斗(Sランス)、佐野海舟(マインツ)、久保建英(Rソシエダード)、鈴木唯人(フライブルク)、塩貝健人(ウォルフスブルク)、後藤啓介(シントトロイデン)

 ボランチは主力の鎌田&佐野海に加え、田中、故障明けでW杯を迎えるであろう遠藤の4枚。森保監督が会見で語ったように、本来CBである板倉、瀬古の中盤起用もオプションか。

 両ウィングは右が堂安、伊東、(DF登録の菅原)、左が中村、前田、(長友)となるだろう。右シャドーは久保。けがで選外の南野、三笘が担った左シャドー(1トップ後方)は、右鎖骨骨折の鈴木唯が選出された。このポジションでの1番手として、伊東に期待したい。

右利きでカットインからのシュートも得意としており、一気に重要度が増した印象がある。

 純粋なFWで言えば4人か。エースの上田、ターンオーバーの際は小川の起用が見込まれるが、3月のスコットランド戦のように後藤のスタメン起用も(チュニジア戦など)可能性はある。切り札枠では21歳の塩貝が入ることで、得点が欲しい終盤に3―1―4―2の攻撃的なオプションもありえそうだ。

 【全体の印象】

 優勝をチーム目標とする中、39歳の長友、主将の遠藤が選出され、全8試合、7月19日の決勝戦までの長期間を見据えた選考という見方もできる。三笘、南野が呼べなかったことでネガティブに捉えられがちだが、ピッチ内外でチームを引っ張るキャプテンの遠藤や、今大会が5度目のW杯となる経験豊富な長友の存在がチームを上向かせてくれるとみる。個の力に「和」が加わるのが日本の強み。31日の壮行試合・アイスランド戦で、冨安や遠藤といった“復帰組”が試運転を完了した上で快勝する姿を見せ、日本中の機運が高まり、決戦の地へ向かうことを期待したい。(岩原 正幸)

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