J1鹿島のGK早川友基(27)が初のW杯日本代表メンバーをつかんだ。メンバー発表会見が行われた15日、早川は本拠地のメルカリスタジアムで会見を開いた。

 早川にとってW杯は「小さい頃からサッカー始めて、その時はやっぱり夢で追っていた。けど、自分がプロサッカー選手になって、日本代表に入ってよりステージが近づいてきた時には、目標に変わってたのかなっていうに思います」と語った。

 世代別の代表経験はなく、横浜FMの下部組織に在籍した中学時代は控え。横浜FMのユースに昇格することができず桐蔭学園高、明大と進んだ。鹿島入団後、プロ1年目は元韓国代表GKクォン・スンテ、1歳下ながらすでに台頭していたGK沖悠哉らの存在があり、リーグ戦の出場はなし。出番をつかんだのは2年目の秋だった。早川は「そういう意味ではエリートの中にいる感覚はなかった」と振り返り、「やっぱり早い段階で壁に当たったり、うまくいかないことを経験しておくっていうのは、自分の中ですごい重要だった」としみじみ語った。

 「つまずいた時もまた立ち上がって、その壁を壊して進んでいく風に今までやってきた」とチャンスをつかんだ2年目の秋以降はリーグ戦全試合フルタイム出場。元々の持ち味だったビルドアップ技術に加え、試合に出続けたことでセービング技術にも磨きがかかり、新たな持ち味の一つとして加わった。そして、昨年7月に代表初選出されると、一気にW杯メンバーまで駆け上がった。「自分なり試行錯誤をしながら、進んで来た道を正解にすることが結果的には重要なのかなと。今まで進んで来た中にいい材料があったり、その過程でここまでこれたかなと思う」。

日々の積み重ねが、大きな花を咲かせた。

 W杯は自身のキャリアにおいて「次へ進む、いいステップを踏んだみたいな感じだと思う。やれたと感じられるのか、それともまだまだなのか、行った先でしか分からない。もっといい選手になっていくために、どういうことしてかなきゃいけないのかなっていうのは、後々分かっていくことだと思う」と早川。苦しい時間も地道に努力を重ね、花を咲かせた守護神が日本を初の優勝へと導く。(綾部 健真)

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