現地時間5月6日に執り行われたチャールズ国王の戴冠式で、ジェス・コレット×アレキサンダー・マックイーンのヘッドピースを身に着けたキャサリン妃。このヘッドピースには、昨年亡くなったエリザベス女王をトリビュートする意味が込められていたようだ。



【写真】(左上)エリザベス女王の付き人の女性たちのヘッドピースとよく似ている

 Peopleによると、キャサリン妃が身に着けたヘッドピースは、1953年に行われたエリザベス女王の戴冠式で、女王の付き人を務めた6人の女性たちが身に着けたものとそっくりだそう。The Court Jewellerのローレン・キエナは、「もし、付き人のヘッドピースからインスピレーションを得て作られたとしたら、国王と王妃とサポートするというキャサリン妃の役割を視覚的に強調できる良い方法と言えます」と述べている。

 エリザベス女王の戴冠式の写真を見てみると、式の行われたウェストミンスター寺院への入退場をサポートした6人の付き人たちは、皆立体的なフラワーモチーフのヘッドピースを身に着けていることがわかる。色はゴールドとホワイトだとみられるが、デザインは戴冠式でキャサリン妃が身に着けたものと良く似ている。

 キャサリン妃の身に着けたヘッドピースをデザインしたジェス・コレットは、ロンドンを拠点に活躍する帽子デザイナー。25年前にブランド「Jess Collett Milliner」を立ち上げた際、若者を支援するチャールズ国王のチャリティ「プリンストラスト」から資金調達をした、国王にゆかりのあるブランドでもある。


 戴冠式では、歴史的に女性の王族はティアラを身に着けてきたが、今回は式自体を時代に合わせてアップデートが行われ、キャサリン妃らもティアラの代わりにヘッドピースを身に着けた。妃の長女で8歳になったばかりのシャーロット王女も、アレキサンダー・マクイーンのケープコートに同デザインのヘッドピースをコーデし、キャサリン妃のミニバージョンのルックで出席し、注目を集めた。