中村倫也が主演する7月スタートのドラマ『ハヤブサ消防団』(テレビ朝日系/毎週木曜21時)の追加キャストとして、満島真之介、古川雄大、岡部たかし、梶原善、橋本じゅん、山本耕史、生瀬勝久らの出演が発表された。

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 池井戸潤の小説を映像化する本作は、山間の小さな集落を舞台に描く田園ミステリー。

物語は、スランプ気味の作家・三馬太郎(中村)が亡き父の故郷、“ハヤブサ地区”に移住するところから幕を開ける。都会のストレスから解放され、穏やかな生活をスタートしたはずの太郎だったが、地元の消防団に加入したことを機に連続放火や住民の不審死など怪事件に次々遭遇。ハヤブサ地区を守るべく真相を追ううち、集落の奥底にうごめく巨大な陰謀に突き当たって―。

 満島真之介が演じるのは、ハヤブサに移住した太郎と真っ先に友人となる陽気な青年・藤本勘介。満島は消防団員を演じる百戦錬磨の先輩たちのことを「個性派イケおじのみなさま」と評し、「それぞれの個性が爆発したとき、どれだけのものが生まれるのかワクワクしています。こんなに楽しい夏はなかなかない!」と興奮している。


 岡部たかしは、消防団の“インテリ担当”徳田省吾にふんする。岡部は「面白くてぐんぐんに読んだ、『ハヤブサ消防団』。その一員になれることに感激」と話し、原作の面白さに魅了されまくっていることを告白。

 梶原善は、副分団長・森野洋輔にふんする。「キャストを聞いたらクセ者ぞろいだったので、その中に入れていただけるのは純粋にうれしかった」と、腕に覚えのある役者たちとの“演技合戦”にテンションを高めている。

 橋本じゅんは、けんかっ早く熱血漢の分団長・宮原郁夫役。
「間違いなく過酷なロケになるので、これまで以上に趣味のキックボクシングとブラジリアン柔術に通って気力と体力向上を目指します」と役柄同様、夏本番の撮影に向けて熱い闘志をみなぎらせた。

 消防団の空気をピリッと引き締める古株・山原賢作を演じるのが生瀬勝久。太郎にとって賢作はともに怪事件の謎を追ってくれる頼もしい存在だが、生瀬もまた「池井戸作品は、登場するキャラクターがとても深く描かれている印象。オファーをいただいたときは、自分がどの部分のキャラクターを担うのかなとワクワクした」と語る。

 ハヤブサ地区に出入りする怪しげなソーラーパネル営業スタッフ・真鍋明光を演じるのは古川雄大。礼儀正しく親切な真鍋は集落の人々に受け入れられているが、太郎は“ある事実”から彼に疑惑のまなざしを向け…。
深い影をたずさえる真鍋という役柄に、古川は「怪しさも際立たせつつ、内に秘めた彼のドラマやそれぞれのキャラクターとの関係性をきちんと表現していきたい」とコメント。

 山本耕史は主人公・太郎の担当編集者・中山田洋を演じる。『この恋あたためますか』(2020年/TBS系)では中村と敵対する上司を演じた山本、「今回はお互いまったく違う役柄ですので、新たな関係での応酬を楽しみにしています」と、作家と編集者という濃い関係性での芝居に期待を語っている。山本演じる中山田はハヤブサで起きた怪事件に何かと首を突っ込み、彼が仕入れた情報により、大きく局面が動く展開も。

 このほか、麿赤兒、村岡希美、小林涼子、金田明夫らも参戦。今年デビュー50周年となる大和田獏らの出演も決定した。


 木曜ドラマ『ハヤブサ消防団』は、テレビ朝日系にて7月より毎週木曜21時放送。

 今回発表されたキャストのコメント全文は以下の通り。

<キャストコメント全文>

■満島真之介(藤本勘介 役)コメント

――出演が決まったときのお気持ちを教えてください。

昨年、池井戸先生の原作を映画化した『アキラとあきら』に出演させていただきましたが、次々と名作を生み、新たな時代を作ってきた池井戸先生原作のドラマに出ることが俳優としてひとつの目標でした。最高な作品に呼んでいただいて、感謝しかありません。
今回は、(中村)倫也さんや名バイプレイヤーの大先輩方と同じ世界にいられることも大きな幸せです。
“個性派イケおじ”のみなさまと暑苦しい僕、そしてクールな倫也さんがどう融合していくんでしょうね。それぞれの個性が爆発したとき、どれだけのものが生まれるのか、その時テレビ画面は耐え得るのでしょうか(笑)、ワクワクの夏!熱い熱い夏になりそうです!

――意気込み&視聴者のみなさまへのメッセージをお願いいたします!

誰しも生まれ育った地域には思い入れがあると思います。ハヤブサ消防団のメンバーが世代を超えて故郷を守ろうとするパワーが全国に届いて、それぞれの地域で異年齢の交流が生まれるきっかけになると嬉しいですね。自分の町でこんな不思議な事件が起きたらどうなるんだろうかと考えながら見ていただけたら、とても盛り上がるはずです!
そして、ハヤブサ消防団の頑張りで、全国の消防団員の数が増えることを願ってます!

■古川雄大(真鍋明光 役)コメント

――出演が決まったときのお気持ちを教えてください。

池井戸作品に出演させていただくのは、『下町ロケット』(2018年/TBS)に続いて2作目です。先生の作品は企業や社会をテーマにしたものが多く、善悪の対立構造がしっかり描かれる面白さがあると思いますが、この『ハヤブサ消防団』は対立関係も人間関係も複雑に絡んでいるのが魅力。
その中に謎が散りばめられているので、脚本を読みはじめると止まらなくなります。

――意気込み&視聴者のみなさまへのメッセージをお願いいたします!

僕が演じる真鍋は怪しい雰囲気を醸し出し、視聴者の皆さんも引っかかりを覚えるであろう役柄。でも監督とお話しさせていただいたところ、彼は彼なりに抱えているものがあって、真鍋のドラマもしっかり描かれていくとのことなので、怪しさも際立たせつつ、内に秘めた彼のドラマやそれぞれのキャラクターとの関係性をきちんと表現していきたいと意気込んでいます。
視聴者のみなさんには純粋に謎解きを楽しんでいただきたいですが、それぞれの登場人物にもドラマがあるのがこの作品の面白さでもあります。それらが絶妙に絡み合って結末に向かっていく最高のミステリーですので、ぜひご期待ください!

■岡部たかし(徳田省吾 役)コメント

――出演が決まったときのお気持ちを教えてください。

ハヤブサ地区は豊かな自然、やさしい方言、田舎ならではの絆があり、牧歌的で素朴な集落です。しかし池井戸潤さんはそこに潜む人間のドロドロ、怨念を奥の方まで描いていて、怖いです。
面白くてぐんぐんに読んだ、『ハヤブサ消防団』。その一員になれることに感激しております。

――意気込み&視聴者のみなさまへのメッセージをお願いいたします!

事故や事件、それに伴う救助救出、消防の訓練、方言…慣れないことが多々あるかと思いますが、めげずに臨みたいと、つよーく思うとります。

■梶原善(森野洋輔 役)コメント

――出演が決まったときのお気持ちを教えてください。

『ハヤブサ消防団』は、ある田舎町の住人たちの物語。僕が幼いころは市井の人々の日常を描いたドラマが多く、僕自身そういう作品に憧れて役者になったところがありました。今回は、さらにミステリーという深みも加わったこのドラマに参加することができ、役者になった甲斐があったなと感じています。
また、キャストを聞いたら、まさにクセ者揃いだったので、その中に入れていただけるのは純粋にうれしかったですね。(中村)倫也くんとは、2011年の舞台『ぼっちゃま』で初共演しましたが、それ以前から「芝居が上手」というウワサはよく聞いていて、実は彼がまだ10代のころから存在を知っていました。印象としては“なんでも達者にこなす生意気な男”(笑)…というのは冗談で、人あたりのいい、魅力あふれる方です。連続ドラマのレギュラーとして一緒にやるのは初めてですが、楽しみにしています。

――意気込み&視聴者のみなさまへのメッセージをお願いいたします!

池井戸先生は大勢の人物が関わるドラマを作ってくださる方なので、その世界に入れることがとてもうれしいです。ハヤブサに生きるひとりの男として、うまく人物像を描いていけたらと思っています。

■橋本じゅん(宮原郁夫 役)コメント

――出演が決まったときのお気持ちを教えてください。

昨年、『シャイロックの子供たち』(WOWWOW)に出演させていただいたとき、原作がそれまでの印象とガラリと変わり、池井戸作品の面白さにますますファンになっていた最中でしたので、それはもううれしすぎました。

――意気込み&視聴者のみなさまへのメッセージをお願いいたします!

間違いなく過酷なロケになるので、これまで以上に熱心に趣味のキックボクシングとブラジリアン柔術に通って気力と体力向上を目指します。体温熱い分団長を演じる上で、最もキツくてシンプルな準備だなと思っています(笑)。

■山本耕史(中山田 洋 役)コメント

――出演が決まったときのお気持ちを教えてください。

池井戸先生の作品は人と人とのつながりが色濃く描かれていますが、中でも『ハヤブサ消防団』はご自身の体験を盛り込んでいるからこその深みとリアリティーが感じられるような気がします。先生と深い関わりのある編集者役を演じさせていただくのは、とても光栄。僕ら俳優は作品をふくよかに奥行きあるドラマにするのが仕事ですが、視聴者のみなさんを楽しませるのはもちろん、先生のお眼鏡に叶うようなものを作り上げたいですね。
ご一緒したことのある俳優さんも多く、この作品はすべてにおいて興味をひかれます! 中村倫也くんとは前回、バチバチ敵対する役で共演しましたが、お互い以前とはまったく違う役柄ですので、新たな関係での応酬を楽しみにしています。

――意気込み&視聴者のみなさまへのメッセージをお願いいたします!

ほのぼのとした作品なのかな…と思いきや、衝撃展開に突入していくミステリーですので、なるべく振り幅を大きく取って、“え、そこからここに行くの!?”と思わせる要素のひとつになれたらいいなと考えています。また、都会と田舎の時間の速さの違いを象徴するような役割でもあるので、その振り幅も印象づけられる存在になりたいですね。

■生瀬勝久(山原賢作 役)コメント

――出演が決まったときのお気持ちを教えてください。

消防団員の役は演じたことがなかったので、また新しいキャラクターを考えなければと思いましたね。池井戸作品は、登場するキャラクターがとても深く描かれている印象があり、オファーをいただいたときは、自分がどの部分のキャラを担うのかなとワクワクしました。
中村倫也くんとは他局のドラマで共演したことがあります。彼には舞台からめきめきと頭角を現したイメージがあり、親近感がありますね。あとは、ちょっと変わった生き物が好きだと聞いたので、そこも興味津々! 現場では熱帯魚の話題で盛り上がりたいなとひそかに楽しみにしています(笑)。

――意気込み&視聴者のみなさまへのメッセージをお願いいたします!

火災のシーンもあり、消防団が着用する防火服も重さと暑さでけっこう大変みたいなので、自分の体力と体調に気をつけながらできる限り、頑張りたいと思います。