女優の菅野美穂らが主演した時代劇『大奥』(フジテレビ系)が2003年6月にスタートして、今月で20周年。本作は、江戸時代に将軍の妻たちが居住した女の園「大奥」を舞台に、女性たちが繰り広げる愛憎劇だ。
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■ 菅野美穂
大河ドラマ『篤姫』(NHK総合ほか)でも描かれ、13代将軍・徳川家定の正室となる運命を背負わされる篤子(天璋院)を演じたのは、菅野美穂だった。この当時すでにトップ女優の仲間入りを果たしていた菅野だったが、本作で初の時代劇出演を果たし、新境地を開いた。2013年には、映画での共演をきっかけに交際していた堺雅人と結婚し、ビッグカップル誕生に世間が驚いた。2015年に第1子となる男児を、2018年に第2子となる女児を出産している。
■ 浅野ゆう子
大奥総取締の瀧山(おゆう)を演じたのは浅野ゆう子だ。浅野温子とダブル主演したドラマ『抱きしめたい!』(フジテレビ系)など80年代から90年代にかけてトレンディドラマ人気をけん引した人気女優。本作で演じた瀧山は、大奥の権力を一手に握り、将軍とさえ対等に渡りあえる女帝として君臨する役どころだ。浅野はその後もドラマ、映画、舞台版と『大奥』にさまざまな形で出演することになる。私生活では、一般男性と前年に結婚していたことを2018年に発表している。
■ 池脇千鶴
江戸の商家の一人娘で、大奥に奉公にやって来たまるを演じたのは池脇千鶴だった。まるは大奥で厳しいいじめに遭っていたところを篤子に助けられ、身分を越えた友情を育むことになる。2004年に映画『ジョゼと虎と魚たち』で鮮烈なイメージを残した池脇は、その後も女優として活躍。2014年に映画『そこのみにて光輝く』で数多くの国内映画賞を受賞した。最近では、2021年に連ドラ9年ぶりの主演となった『その女、ジルバ』(東海テレビ・フジテレビ系)で、熟女バーで働き始める独身アラフォー女性を演じ、多くの視聴者に称賛された。
『家なき子』で国民的子役に! 今秋放送の男女逆転『大奥』にも出演
■ 安達祐実
仁孝天皇の第八皇女・和宮を演じたのは安達祐実だった。大ヒットドラマ『家なき子』(日本テレビ系)などで“天才子役”の評価をほしいままにした安達は、この当時21歳。翌年2005年にお笑いコンビ・スピードワゴンの井戸田潤と結婚し、第1子の女児が誕生したが2009年に離婚。2014年にカメラマンの桑島智輝と再婚し、2016年に第2子となる男児を出産している。なお、安達は今秋放送予定のよしながふみ原作のドラマ『大奥』(NHK総合)Season2に出演予定。こちらは男女が逆転したパラレルワールドを描く話題作で、安達は松平定信を演じる。
■ 原田龍二
篤子の恋人で、彼女との仲を引き裂かれることになる薩摩藩士・東郷克顕を演じたのは原田龍二だった。
■ 北村一輝
将軍・徳川家定を演じたのは北村一輝だった。顔に病の跡を持ち、偏屈で人嫌いな将軍だったが、実直な篤子の性格に次第に心を許していく役どころだった。『大奥』以後も北村は多くの作品に出演し、近年では2019年に連続テレビ小説初出演となる『スカーレット』(NHK総合ほか)でヒロインの父親役を好演。また福山雅治主演の人気シリーズ『ガリレオ』(フジテレビ系)では刑事・草薙俊平役としておなじみだ。現在は同名の人気漫画のドラマ化『波よ聞いてくれ』(テレビ朝日系/毎週金曜23時15分)で、ヒロインをラジオ業界に導く敏腕ディレクターを演じている。