7ORDERの長妻怜央が、ドラマ『その結婚、正気ですか?』(TOKYO MX/毎週月曜22時)にて、岡本玲と共にダブル主演する。同作の原作は、電子書籍配信サイト「コミックシーモア」で累計500万ダウンロードを突破した、アキラによる人気オリジナル漫画で、ズボラなアラサー女子×年下イケメン社長が繰り広げる格差婚ラブコメディとして展開される。

グループでは最年少であり、末っ子キャラが定着している長妻だが、作中では超有名企業の社長・城咲真に挑戦。本作にまつわるエピソードや仕事観を聞くと、メンバーへの愛を感じさせるインタビューとなった。

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■座長として「現場を爆上げした」

 今回がドラマ初主演となる長妻は撮影を振り返り「正直大変だった」と話す。それは、スケジュールがとにかくタイトで、撮れるシーンは何話のシーンであろうともまとめて撮影したからだという。

 そんな過密なスケジュールの中、長妻は座長として現場を“爆上げ”したそう。「僕が25年間で培ってきたすべてのおふざけネタで場の空気をできるだけ和やかにしようと思いました。
そうした方が自分としてもお芝居しやすい空間になるだろうなと思ったので。共演者は皆さん年上なこともあり、優しく対応してくれて。本当に楽しかったです」と笑顔を見せる。

 7ORDERのグループ内でも末っ子キャラが定着しており、今回も現場で明るく振る舞った様子だが、本作で演じた城咲はクールな社長という役どころ。長妻は「僕個人としては、もうちょっとおふざけしたいなとか、もうちょっと感情表現豊かにしゃべってみたいなと思っていました」と本音を吐露。その上で「でも、これも自分にとって試練なんだろうなと思いながら、どうやったらより魅力的に見えるのかを極めたんです」と語った。


 “クールキャラ”を極めるために漫画『花より男子』に登場する花沢類を参考にしたそう。「僕の中で、キラキラかっこいい人というのがあまりわからなくて。唯一思い浮かんだのが花沢類でした。花沢類は高校生ですけど、若くて未熟な部分は城咲と通ずるなと思ったんです」。

 クールキャラを極めたことで、今後は長妻本人もクール路線に移行するのかを問うと「僕がですか? いかないですよ(笑)」と笑いながら否定。「これからどんどん大人になって、もしかしたらそういう考えになるかもしれないですけど、今はこのままでいたいです。
年上の方との関わり方はわかってますから」とイタズラっぽく話した。

■まねしたい告白シチュエーションは?

 本編では、城咲の恋の相手・奏音(岡本玲)との胸キュンシーンも満載だ。ファンが羨ましくなるようなシチュエーションに関しては長妻も「かなり攻めてますよね」と公認の様子。その一方で、「奏音に感情移入して、同じ気持ちになってくれたら嬉しいです」とも話してくれた。

 また、城咲と長妻の共通点を聞くと「ない」とのこと。「バラの花を買ってきたり、デートにおしゃれなお店を選んだり、僕にはない部分だなと思いました。
僕、ご飯を食べに行くってなったら居酒屋かスパゲッティ屋さんを選んじゃいますもん。…そもそも“スパゲッティ”って言ってる時点で、どうかと思いますよね。“パスタ”って言ってくれよって。それに髪型が常にセットされている部分も似てないですね。僕はできるだけゆるく、服もラクなものを着がちなので」と笑う。

 そんな自身と“似ていない”城咲を演じたことで学んだこともあるそう。
「指輪を外して(奏音の)薬指にはめるシーンがあるんですけど、そういうのはやってみたいなと思いました。いつか子どもができた時に『お父さんこんな感じだったんだよ』って言ってもらえるように、ちゃんとしたいなって。決める時に決めるのは大事だと思います」と前のめりに話してくれた。

■“お互いを褒め合う”7ORDERの絆

 “長妻怜央 from 7ORDER”による同ドラマのエンディング主題歌「シンデレラストーリー」についても教えてくれた。「女性目線で作詞作曲しました。メンバーの諸星翔希もサックスとして参加してくれて嬉しかったです」。


 長妻は、「シンデレラストーリー」のジャケットに使用されているアートワークも手掛けている。「最初はなんとなく構成を考えて描いたものを元にどうしていくか考える予定だったんですけど。実際に描いてみたら、意外といい感じのものができたので、そのまま使っちゃおうよ!ってなりました」。

 作品を見たメンバーは絶賛してくれたそうで「(阿部)顕は『めっちゃいいね、この画像送って』って言ってくれました」と嬉しそうだ。「僕ら、お互いを褒め合うんです。メンバーからは褒めてもらいたいし、僕も褒めたい。だから都合がつく限り、メンバーの出演作品を見に行ったりもします。それで、かっこよかったねと声をかけるようにしていて。そういう関係性が僕は本当に大好きです」とグループの仲むつまじい様子をまっすぐな目で語ってくれた。

■「音楽の部分も強化していきたい」

 そんな7ORDERのメンバーといる時と、今回のような個人仕事の際には仕事に対する姿勢に違いがあるとのこと。「場を楽しくさせるムードメーカー的なことが自分の役割だなと思っていてそこは一緒なんですけど、個人の時は“しっかりしなきゃ”と思うことが多いです。グループでいる時は、何事もメンバーに頼れますが、個人だと現場に緊張が走った時、自分の責任だなと思います」とストイックな一面を見せた。

 2023年3月に公開された映画『犬、回転して、逃げる』でも主演を務めた長妻は今後について「お芝居はすごく力を入れたいなと思っています。そこからさらに、今回のように主題歌をやらせてもらえるような機会など増やしていけたら嬉しいですね」。「今回のドラマを通して長妻、そして7ORDERが気になった人にはグループのYouTubeも見てほしいです。グループで、こんなことやっているんだよっていうのを見ていただけたら、もっとおもしろい人がいるんだって気になると思います。ぜひグループにも興味を持ってもらいたいです」と笑顔で宣言。

 さらに「ライブをしている姿も見せられたらなと思っています。だからこそ、音楽の部分も強化していきたいんです」と続け、メンバーやファンへの思いをにじませた。

 (取材・文:於ありさ 写真:上野留加)

 ドラマ『その結婚、正気ですか?』は、TOKYO MXにて8月7日より毎週月曜22時放送。エンディング主題歌、長妻怜央 from 7ORDER「シンデレラストーリー」は8月7日配信リリース。