森七菜×間宮祥太朗がダブル主演する、真夏の海が舞台の男女8人による恋愛群像劇『真夏のシンデレラ』(フジテレビ系/毎週月曜21時)。11日に放送された第10話は、水島健人(間宮)の両親と蒼井夏海(森)が対面したことで、不穏な空気に。

滝川愛梨(吉川愛)と佐々木修(萩原利久)の関係にも変化が訪れた。 ※本記事はネタバレを含みます。ご注意ください

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■健人の優しさは、時としてあだになる

 健人は、絶対に誰のことも傷つけない男だ。そんな優しさに、夏海も身をゆだねてみたくなったのだと思う。しかし、最近あまりにもその優しさがあだとなっている場面が多すぎやしないだろうか。

 思い返せば、夏海×健人×牧野匠(神尾楓珠)×安藤皐月(山崎紘菜)でランチをした時から、「あれ?」と不安になる部分はあった。
皐月が明らかに夏海に嫌味を言っていても、健人はだんまりしたまま。両親に夏海を紹介した時も、もっと彼女側に寄り添ってあげてもよかったのでは? と思ってしまった。

 もちろん、健人には抱えるものがたくさんあるのは分かっている。将来、親の会社を継いで社長になる人間だ。なるべく敵を作らないように生きるのは、得策だと思う。
 
 でも、時にはなりふり構わず、愛する人を守ることだけを考えて行動する健人の姿を見てみたい気もする。
みんなのことばかりを考えて、一番大事な人の笑顔を奪ってしまったら、元も子もないのだから。

 ただ、これまでわりとクールな役柄を演じることが多かった間宮の、ぽわぽわしていてかわいらしい表情が見られたのは、健人がちょっぴり頼りなかったおかげ。『真夏のシンデレラ』を通して、俳優・間宮祥太朗の新たな魅力が開花されたような気がする。

■余計なお世話すぎる皐月

 夏海との交際を両親に反対されてしまった健人。それを察して、皐月がわざわざマウントを取るためだけに、湘南にやってきた。健人に思いを寄せる皐月としては、チャンスなのは分かっている。
しかし、SNS上では「暇か???」とツッコミの声があがっていた。

「夏海ちゃんの存在が、健人の足を引っ張ってるんじゃないかな?」

 正直、夏海もそんなことは分かっていると思う。健人と自分は住む世界が違う。だから、我慢することも多いけれど、好きだから我慢してきた。でも、やっぱり好きな人の両親から交際を反対されるって、心にくる。夏海は、このまま恋を諦めてしまうのだろうか。


 第10話ラストでは、夏海が車にはねられそうになるところを、匠が助ける(?)場面が描かれていた。SNS上では「来週、夏海が記憶喪失とかだったら韓ドラやないか」「軽症で済んだけど、健人のことだけ覚えてない記憶喪失展開クルー?」など夏海の記憶喪失エンドを考察する声も多くあがっている。

 これまで、ラブストーリーの王道を極めてきた『真夏のシンデレラ』。『花より男子』(TBS系)のように、記憶喪失を乗り越えて愛を深める…なんて展開もあるのだろうか。

■愛梨は修と守、どちらと結ばれる?

 絶対に好き同士なのに、別れを選んでしまった愛梨と修。お互いの歯車がかみ合わず、苦しくなってしまったのだろう。


 しかし、苦しくない恋愛なんてこの世に存在するのだろうか。それはもちろん、楽しいばかりの恋なら言うことはない。でも、好きだからこそ、思うようにいかなくて空回りしてしまったり、逃げ出したくなったり、向き合うのを避けてしまうのだと思う。

 客観的に見ると、愛梨は山内守(白濱亜嵐)との方が、無理をせずに付き合うことができるだろう。親友(=修)のために身を引いたものの、二人が別れたと知り、ふたたび愛梨に歩み寄ろうとしている守。愛梨は最終的に、どちらを選ぶのか。


 SNS上では、「愛梨ちゃんは修くんを選んでくれるラストだと信じてる」「私は守くんと愛梨ちゃん希望…」「愛梨は守と修のどちらともくっつかず、3人で仲良くやっていこうみたいなラスト」など三者三様の声があがっている。

 最終話、夏海がちゃんと生きていて、健人と結ばれますように。そして、修×愛梨×守は、みんながハッピーエンドになるように終わってほしい。また、序盤から安定していた早川宗佑(水上恒司)と小椋理沙(仁村紗和)が、“家族”になれることを願っている。