松本若菜が主演し、SixTONESの松村北斗が共演するドラマ『西園寺さんは家事をしない』(TBS系/7月9日より毎週火曜22時)。ひうらさとるによる同名漫画を実写化する本作は、徹底して家事をしない主人公・西園寺さんと年下の訳ありシングルファーザー&その娘の風変わりな同居生活を描くハートフルラブコメディー。
【写真】シングルファーザー役が板についている松村北斗
◆松本若菜、松村北斗に人見知り感じず YouTubeで発見した「松村北斗タイム」
徹底して家事をしない主人公・西園寺さん(松本若菜)と年下の訳ありシングルファーザー・楠見(松村北斗)&その娘・ルカ(倉田瑛茉)の風変わりな同居生活を通して「幸せとは? 家族とは?」を考える本作。松本はゴールデン・プライム帯連続ドラマ初主演、松村はシングルファーザー役に挑むことでも話題を集めている。
――本作の台本を読まれた時のお気持ちはいかがでしたか?
若菜:西園寺さんは等身大の女性で「わかるー!」という部分もあるのですが、今どきの自立している女性だからこその、個性的な部分もあるんです。仕事をバリバリやりつつ私生活も充実していて、家を買い、自分の好きなように家事ゼロライフを作っちゃおうという、自分の理想を形にできる年齢の女性が輝いている描かれ方だったので、遠くない存在に感じました。
そういう女性が輝きながらも、シングルファーザーである楠見くんと出会って、今までは悩みもしなかったことを一緒に悩むようになり、それまで自分の生活の中には必要じゃないもの、必要不可欠なものなどがあったはずですが、それらが全部一掃されちゃうといいますか。1話の中にも人生がころっと変わるような瞬間があり、読んでいてすごく楽しかったです。
北斗:超ドラマ的な面白いストーリー、面白いキャラクターが来た!!って思いました。めちゃくちゃ面白いですし、来週が気になる系の終わり方してる!みたいな(笑)。それゆえのプレッシャーも感じましたけど、すごくワクワクする台本を1話目からいただけて、早く最終話まで観たいという思いになったので、観てくださる方にも早く最終話にたどりつきたいと思っていただけるんじゃないかなと思います。
――今回初共演のおふたりですが、お互いの印象はいかがでしたでしょうか?
北斗:さらっと姉貴みたいな、そういう印象でした。分け隔てなく誰とでもカラッとパイプになるような人というか。
若菜:人見知りが激しいとの噂も聞いていたりもしたのですが、そんな感じがしなくて。
松村北斗さんってどんな人なんだろう?と調べるために、SixTONESのYouTubeを見させていただいたんです。そうしたら、皆さんがおっしゃる通り天然だっていうのがよく分かりました(笑)。なんか松村北斗タイムっていうのがあるんですよね。全然しゃべらないみたいな。ようやくしゃべったと思ったらボソボソと。だけどちゃんと会話には入っているし、ご飯食べながらちゃんと聞いてたんだ!みたいな感じで(笑)。
実際にお会いしてみると、独特の空気感。マイペースというのかな、いやマイペースじゃなく、松村北斗タイム。そういう空気感を醸されている。私はどちらかというとせかせかしちゃうタイプなので、いい感じに中和してもらっています。
若菜&北斗:(お互いに)ありがとうございます(笑)。
◆松村北斗、早くも娘役・倉田瑛茉の“でれでれパパ”に
――松本さんはゴールデン・プライム帯連続ドラマ初主演です。座長として心がけていることはありますか?
若菜:あまり気張りすぎるとズコってなっちゃうタイプなので(笑)。だけど、西園寺さんのセリフに「迷った時はワクワクするほうを」というセリフがあるのですが、みんなで1つのものを作り上げていく中で、迷うことや、どれが正解なのかわからないこともあると思うんです。そういう時は「ワクワクするほうに行きましょうよ!」と言えるような座長でありたいなと思っています。
原作がある作品なので、原作ファンの方たちも観てくださると思うので、しっかりリスペクトを持ちながら、みんな一丸となって『西園寺さんは家事をしない』という作品を作り上げていきたいです。また観ていただく方に、ちょっとでも肩の荷が下りるような瞬間を、楠見くんだったら子育て、西園寺さんだったら家族のチグハグなところや仕事を頑張っている一面、そういうところでふと、こういうことをすれば時短になるなとか、もっとこうすれば楽に生きられるなと、そういうヒントを感じていただける作品になるのではないかと思います。随所随所で素敵な言葉があるので、そういうところも受け取っていただけたら嬉しいです。
――松村さんはシングルファーザー役に挑戦されます。
北斗:子育てを経験したことがなく、身近にシングルファーザーもいないので、以前父親役を演じた時の知識も合わせつつなんですけど、現場で実際にルカちゃん役を演じる倉田瑛茉ちゃんと触れ合うということを大事にしようと思っています。とにかく毎日瑛茉ちゃんと触れ合って、その中に何か役作りの手がかりがないかなと思って過ごしています。
撮影が始まり、本当に瑛茉ちゃんに助けられていますね。
若菜:もう完全に親子感ができあがっていますよ。(瑛茉ちゃんが)ちょっと疲れているだろうなって思ったら、私が声をかける前に、松村さんがふいって抱っこしてあげて。2人が話しているとあまり近づけない感じで、“でれでれパパ”が出ていますね。
北斗:本当にかわいいんですよね。
◆お互いに起きた心あたたまるエピソードにほっこり
――お互いに聞いておきたいことなどはありますか?
若菜:私のこと、苦手なタイプじゃないですか? 大丈夫かな?
北斗:座長がこういうタイプの方で本当によかった~って思いました。
若菜:本当? よかった~。
北斗:ポスター撮りの時は、おきれいな方=ツン!みたいなイメージがあって(笑)。かなり安心してます。
若菜:どうするよ、どんどん怖くなってきたら?(笑)
北斗:待ち時間もガニ股になって(笑)。
若菜:いやだよね~。
――松村さんはいかがですか?
北斗:夜は何時まで元気ですか?
若菜:私は分かりやすくて、おなかがすいたり、眠くなったら確実に無言になる(笑)。
北斗:何時くらいから眠気を感じます?
若菜:実際のことを言ったらお昼ごはんからよ。お昼ごはん終わったらずっと眠たいよ。
北斗:うわー! まだ身長伸びそうですね。
若菜:…伸びてんの。びっくりじゃない?(笑)
北斗:ええええ! その話だけでまだまだお話できますね。またゆっくりどこかで聞かせてください(笑)。
――本作は、ハートフルラブコメディーということで、最近心がほっこりしたエピソードを教えてください。
若菜:瑛茉ちゃんに会ったことじゃない?
北斗:もうどこでもこの話になっちゃいますよ~(笑)。
ほかにもありますよ。僕、お風呂に入る時に必ず入浴剤を入れるタイプなんです。
若菜:それはうれしいね(笑)。私はクランクインの前に数日お休みができたので、久しぶりに実家に帰ったんです。そこで姪っ子が美容師になっていまして、シャンプーやブローをしてもらいました。その時に、おむつをしていた子がこんな大人になって、私の髪を洗ってくれたり、「洗い足りないとこない?」とか言ってくれている…とフェイスカバーの下でちょっと泣きそうになりました。
――それでは最後に作品を楽しみにしている皆さんにメッセージをお願いします。
北斗:いろんなキャラクターが出てきて、1人1人が濃く描かれているので、シンプルに楽しめるドラマでもありつつ、それぞれがさまざまな悩みの中で生きています。「わかるな」とか「私と一緒だ」と感じていただきながら、そんな悩みや苦しみの中生きている人っているんだという、初めての出会いみたいなものもたくさんあるドラマだと思うので、新鮮な気持ちで観つつ、安心するエンターテイメント性もある、みんなに楽しんでもらえるドラマになっていると思います。
若菜:家事とはなんだろう? 子育ては? 仕事は?と生きづらさを感じている人たちもいるかもしれないですが、生きるためのヒントや心がホッと軽くなるようなヒントが散りばめられている作品になっていると思います。ドラマ版でも、さらにパワーアップした西園寺さんを演じ切りたいなと思っていますので、ぜひ楽しみにしていただけたらうれしいです。
ドラマ『西園寺さんは家事をしない』は、TBS系にて7月9日より毎週火曜22時放送。