長澤まさみと森山未來がダブル主演するBunkamura Production 2025『おどる夫婦』が、2025年4月10日より東京・THEATER MILANO‐Zaほかにて順次上演されることが決まった。
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作・演出の蓬莱竜太による新作書き下ろしとなる今作は、とある夫婦の10年間の軌跡を描く。
現代社会では非常に生きづらい性質を持っている夫婦。故に2人は何となく協力するようにつがいになり、粛々と生活することを好んだ。口にしたことはないが、自分たちのことを理解できるのは自分たちだけで、互いに相手を理解していると思っていた。しかし、世界は向こうから入り込んでくる。共に生活する中で、やがてほころびやズレが生まれてくる。不器用な2人は、問題をうまく回避したり、解決したりするのが苦手であった。
ただ、世界に対してこの言いようのない焦燥感を理解できるのは、伴侶だけであると互いに信じている。信じようとしている。2人には分からない。自分たちは何でつながっているのか。
1999年の劇団モダンスイマーズの旗揚げ以来、全作品の作・演出を務めてきた蓬莱竜太。2019年には『ビューティフルワールド』で第27回読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞。外部公演も手掛け、数多くの演劇賞を受賞したほか、映画の脚本や人形劇ムービーで初監督を務めるなど、活躍の場を広げている。Bunkamura主催の公演では、2022年シアターコクーンにて上演の天海祐希×鈴木亮平ダブル主演による『広島ジャンゴ2022』で作・演出を務め、今回が二度目の登場となる。
前作は、広島弁満載のウエスタン活劇という目を引く設定ながらも、その実描かれたのは現代社会を生きる上で直面する、人間の価値観や社会常識、世間体などからもたらされる不条理への問いかけで、エンターテインメント性のある様相から打って変わるヘビーな物語が観客を裏切り、好評を博した。
蓬莱は今作について「世界には夫婦の物語が無数に溢れていますが、新たな挑戦としてまだ言葉が見つかっていないような男女の関係を自分なりに描きたいと思っています。多分甘くない話です。だけど力のある作品にしたいです」と抱負を語った。
主演2人については「長澤まさみさんとは数年前に一人芝居の企画でご一緒して以来です。
Bunkamura Production 2025『おどる夫婦』は、東京・THEATER MILANO‐Zaにて2025年4月10日~5月4日、大阪・森ノ宮ピロティホールにて2025年5月10~19日、新潟・りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場にて2025年5月24・25日、長野・サントミューゼ 大ホール(上田市交流文化芸術センター)にて2025年5月31日・6月1日上演。