歌手で俳優の中島健人が、7日に、千葉・幕張メッセで開催の「東京コミックコンベンション2024」(以下、「東京コミコン 2024」)のHuluオリジナル『コンコルディア/Concordia』特別ステージに登場。25日にリリースされる中島のソロデビューアルバム『N / bias』に収録され、本作のチアリングソングでもある楽曲「THE CODE」のミュージックビデオを制作中だと明かした。



【写真】中島が「ちなみに」と披露した「THE CODE」のポース

 中島が海外ドラマデビューを果たした『コンコルディア/Concordia』は、カメラとAIに網羅されたコミュニティー“コンコルディア”を舞台としたAIサスペンス。『ジョン・アダムズ』や『ローマ』、Huluで配信中の大型国際ドラマ『THE SWARM/ザ・スウォーム』など、話題作を次々と手掛けるフランク・ドルジャーが製作総指揮を務めた同作で中島は、コンコルディアの心臓部である最先端AIシステムの生みの親で、最高技術責任者として活躍している日本出身の鬼才、A.J.オオバ(アキラ・ジョン・オオバ)を演じる。

 これまで、インタビュアーなどとして流暢(りゅうちょう)な英語を披露してきた中島は本作で、全編英語の芝居に挑戦。英語を習い始めたのは5年ほど前だったと話し、「アカデミー賞のレッドカーペット中継に行かせていただいた際に、通訳さんを介すとセレブリティーの方々からお話を聞ける時間が減ってしまうことを懸念しまして、発音の矯正などからスタートしました」と振り返る。

 身に付いた英語力を生かし、「東京コミコン 2024」のバックステージでも来日セレブと交流したそう。「アンセル・エルゴートさんとジェイソン・モモアさんとスリーショットで写真を撮ったのですが、アンセルさんと僕がギャルみたいなピースをしいて、とても楽しい写真になりました」と中島はうれしそうに話した。

 それから、中島作詞・作曲の楽曲「THE CODE」が『コンコルディア/Concordia』のチアリングソングに選ばれ、第4話にも使用されているという話題に。

 ローマでの撮影の際に、クランクインまで1週間の猶予があり、その期間、毎日パスタを食べていたという中島。撮影現場では「Mr.カルボナーラ」というあだ名もついたくらいパスタ好きのイメージがチームに広がったそうで、おいしいカルボナーラが食べられる店にも連れて行ってもらったと振り返る。その際、中島はドルジャーに「俳優だけでなくアーティストとしても活動しているので、曲を担当させてもらえないか」と直談判したそう。その時は、ドルジャーから「『ゲーム・オブ・スローンズ』の時からポップスをドラマには使っていないから、今回はごめん」と断られたそうなのだが、撮影中にさまざまなインスピレーションを受けた中島は、帰国後、『コンコルディア/Concordia』をイメージした楽曲を制作。そのまま送ってみたところ、見事楽曲が採用されたという。


 そんな中島にサプライズで、「THE CODE」と劇中シーンをかけ合わせたスペシャルPVを公開。手で口を覆いながら驚いた様子を見せた中島は、喜びのあまり、「まだ言ってないんですけど…言っていいか」と少し迷った様子を見せながら、「実は中島健人本人出演の『THE CODE』のミュージックビデオを作りまして、昨日撮影がありました」と逆サプライズ発表を行った。会場のファンからも歓声が上がり、「『コンコルディア/Concordia』に敬意を表したミュージックビデオなので、ドラマと一緒に楽曲も楽しんでいただければと思います」とコメント。さらにイベント終盤には「THE CODE」のポーズも披露した。

 ステージの最後に中島は「自分のターニングポイントになったような作品が『コンコルディア/Concordia』です。このA.J.という役やヨーロッパで過ごした時間は忘れられません。今の中島健人が考えることや、つむぐ言葉などに全てつながってると思います」とコメント。「ここから『コンコルディア/Concordia』は、より日本中、世界中に広がっていくプロセスを経ていくと思いますので、皆さんもぜひ『コンコルディア/Concordia』の世界にお越しいただき、最終話まで見届けていただけるとうれしいです。本日は貴重なお時間をありがとうございました」と集まった観客に感謝を述べ、最後まで手を振りながら会場を後にした。

 Huluオリジナル『コンコルディア/Concordia』は、Huluにて日本独占配信中(全6話)。「東京コミックコンベンション 2024」は、12月6日~12月8日に千葉・幕張メッセで開催。

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