【関連】椎名桔平、松重豊、要潤らが出席した『刑事のまなざし』製作発表記者会見の様子
『刑事のまなざし』は、江戸川乱歩賞受賞作家・薬丸岳による同名連作短編小説が原作。
この日会見に出席したのは、夏目役の椎名桔平をはじめ、夏目より年下の先輩刑事・安達涼子役の小野ゆり子、強行犯係のベテラン刑事・福森誠一役の松重豊、夏目・安達・福森の上司であり上昇志向溢れる刑事課強行犯係係長・菊池大雅役の要潤、「人を疑うこと」を信条とする警視庁捜査一課のホープ長峰亘役の北村有起哉。
主人公の椎名は、『謎解きはディナーのあとで』の風祭警部とは真逆の(?)キャラクターへの挑戦に、「ヒューマンドラマとしても、ミステリードラマとしても非常に見応えのある作品になっています。つまり、皆さんに倍返しで!お送りできるドラマとなっていますので、よろしくお願いします(笑)」と、まずは昨今お約束の挨拶から。原作を読んでから出演を決めたというだけに、「第1回の原作は『オムライス』という短編ですが、結末を読んだ時には開いた口が塞がらないほどの衝撃でした。描かれているのは小さな事件ですが、被害を受けた人たちの心の傷の深さをこの刑事たちが見ていきます。本当に泣かされます。今までの刑事ドラマの概念を覆すような作品になると思います」と、熱くPRした。
本格的な刑事ドラマは初めてという要。現場の雰囲気について聞かれ、「非常に良いと思います。(撮影は)巻いて終わりますし、差し入れもたくさんあります。今のところ、何の不備もございません(笑)。
椎名とは小劇場時代から旧知の仲の松重は、「この人は怖い顔をしているのですが、鋭い目線の合間にふとした優しさを感じるので、そういう部分をドラマの中でどう表現するのか楽しみですね」と旧友への期待を。また、「僕は1年の半分ぐらい刑事をやっているので、常に新しい刑事像を作ろうとして挫折する日々ですが、今回は期待が持てますね。こんな刑事ドラマは見たことがないぞ!と言われるように作ろうと思っています」と、作品への想いも語った。
記者会見では、「以前からファンであった椎名桔平さんがどのような夏目像を作り上げてくださるのか、いまからワクワクしています」という原作者の薬丸氏からのメッセージも披露。実は、要、小野、松重が演じた役は原作にはなかったが、ドラマの脚本を読んだ薬丸氏が「面白い!」とシリーズ最新作から登場させることが決定。これを聞いた要は、「それはもう、僕がモデルということですよね? 責任を感じてやりたいと思います…何で僕に振ったの(笑)」と照れくさそう。松重も、「刑事ドラマでは作家に嫌われたら殉職してしまうので、現場では作家を暖かく迎えようと思います」と嬉しそうに語った。
『刑事のまなざし』は、TBS系列にて10月7日からスタート。