石原さとみ松下奈緒のW主演で話題を集めるなかスタートするドラマ『ディア・シスター』。甘え上手で自由奔放な妹・美咲(石原)が、何事も真面目にこなす姉・葉月(松下)の家に押しかけてきたことから、繰り広げられるオリジナルストーリーで、初共演を果たしている石原と松下が早くも息ぴったりの様子を見せた。


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 実際に兄のいる妹と、妹のいる姉である石原と松下。撮影に入る前、石原は松下から「うるさい」と言われるくらいに「お姉ちゃん、お姉ちゃん」とまとわりつきたいと話していたが、実際「そんな感じ」だそうで、初共演でありながら一気に密な関係性を築けたとか。そしてそれには“姉妹”という役柄が大きいと明かす。

 「ほかの作品だったら全然違う関係性になっていたでしょうね。これだけ言いたいことを言い合える役柄で現場にいられるのは本当にありがたいです」と石原。松下も「ゼロからスタートという感覚はあまりないです。さとみちゃんはいつも寄って来てくれて本当に可愛い。すごく明るいし、すごくよく笑うし、現場が華やかになる。仕草も可愛いから、見ているとおもしろい。美咲とは愛されるキャラクターというのが共通しています」と笑顔。

 それぞれに美咲要素、葉月要素は十分だそうだが、当然、異なる点もある。「さとみちゃんは美咲のような何か企みを持っているといった感じは全くない。
本当に素直だし、しっかりもしているんです。ちゃんと自分を持っているし、ふとしたときに『あー、やっぱり女、石原さとみさんだ』という感じがします」と松下。 一方、石原からは「奈緒さんは一見完璧に見えるんですが、全てそうというわけではないんです」との発言が飛び出した。「葉月って、運動神経も抜群というか、スポーツの面でも完璧なんです。もちろん奈緒さんも葉月のようにしっかりしていてお姉さんぽいところはあるのですが、完璧なわけじゃない(笑)。この前、ボーリングのシーンを撮影するためにリハーサルをしていたんですけど、それはそれは素晴らしい松下奈緒のフォームを見せてもらいまして(笑)。奈緒さん、それちょっと!って。もう会うたびに好感度が上がりまくりです」。

 松下も「さとみちゃんに、ちょっと代わってやってもらったんです」と振り返り、「まだマスターしてないですけど」と告白。「奈緒さんは本当に愛すべき存在です」と断言した石原は、役柄と同様、一見、完璧に映りがちな松下のギャップに「NG大賞に出られそう」とも。「じゃあ、これから(抜けてる部分も)小出しにしてこうかな」という松下に「もう結構、知っちゃったけど」と大笑いの石原だった。ポンポンと楽しげに会話を交わす石原と松下。
本編でも会話劇が見どころのひとつで、中でも「セリフが多いのに1シーン長回しで大変」と声を揃える喧嘩シーンには注目したい。

 最後にふたりからメッセージ。「明るい作品です。でもベタベタなドラマでも、単純なほんわかした姉妹ものでもない。いろいろ伏線もあって、年齢や性別を問わずにちゃんと気になる作品になっていると思いますし、それぞれのキャラクターを好きになってもらえる自信があります(石原)」、「距離感の作り方がおもしろい作品です。知らなかった妹の側面が見えてきたときに、妹として見られない瞬間があったり、ライバルとして思ってしまったり。友達でもないし、不思議な感覚ですよね、姉妹って。それから話が進むにつれて、キャクターみんなを愛おしいと感じてもらえたら嬉しいですね(松下)」。(取材・文・写真:望月ふみ)

 連続ドラマ『ディア・シスター』は、フジテレビ系にて毎週木曜22時より放送中。
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