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地球を守ってきたオプティマス・プライムが“創造主”によって洗脳され、人類を滅亡させようと暴走する姿を描く本作。ケイド・イェーガー(マーク・ウォールバーグ)とともに地球を救おうと奔走する女教授ヴィヴィアンを演じたローラは、「子供の頃の父親との関係が、彼女の異性との関係に非常に大きな影響を及ぼしたの。彼女は正直に言って、ファザコンと言ってもいいわね(笑)」と役柄を紹介する。また「ファザコンで育ったから、一見タフで、独身であることを謳歌しながら、男性に頼らなくていいという感じで生きているけど、異性との関係になると不器用なの。ファザコンであるからこそ、父親とは真逆のケイドと出会って、初めて感じるトキメキがあるのだと思うわ」とも語る。
ヴィヴィアンのような“戦うヒロイン”を演じたことは、時流も絡んで大きな意味を持ったと語るローラ。世界中から注目を集める“映画産業における男女平等”について聞くと、「女性の脚本家や監督、プロデューサーがどんどん増えてきて、映画業界自体が男女平等を主張するようになってきた」と分析。さらに「それはある種の戦いでもあると思う。すぐに決着するものではなく、これからも続いていく過渡期にあると思うけれど、そういった意味では、女優としてとてもエキサイティングな時代に生きていると思うわ」と目を輝かせる。 「強い女性が全面的に出てくるという傾向は、始まっているんじゃないかと思う」とハリウッドの現状について考えを明かすローラは、日本公開を控える『ワンダーウーマン』にも言及し、「突破口を作ってくれた。
劇中では多くのアクションも披露しているが、マイケル・ベイ監督からの要求は高かったという。「マイケルはキャストのみんなを集めて『俺は役者に厳しいよ』と宣言したの」と苦笑交じりに振り返るローラは、「期待に応えたかった」と当時の心境を述懐。トレーニングなどで苦労したことを明かすも、「こういったジャンルの作品や、アクション自体も経験がなかったから、初めての経験や新たなチャレンジとして、痛快で、楽しむことができた」と撮影を回想する口ぶりからは、作品に対する確かな自信がうかがえた。(取材・文・写真:岸豊)
ローラが熱演した“戦うヒロイン”が活躍する映画『トランスフォーマー/最後の騎士王』は絶賛公開中。