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安藤のフィルモグラフィーと言えば、デビュー作にして数々の映画賞を総ナメにした『キッズ・リターン』に始まり、『バトル・ロワイアル』『69 sixty nine』、『GONIN サーガ』とイメージに捉われない多種多様なラインナップが印象的だ。そして、映画界に基盤を置き、俳優業を全うしてきたようにも見える。安藤は言う。「20~30代のときはこだわりがすごく強くて、何となく『ドラマはよくないんじゃないか?』といった拒絶心のようなものがあったんです」。その姿勢は、『亡国のイージス』で組んだ阪本順治監督からも「間口が狭いが懐は深い」と評されていたという。
「この歳になって、1回何でも受け入れてみよう、乗っかってみてもいいのかもしれない、という感覚になったんです。気づくのがちょっと遅かったんですけど(笑)」。最初のきっかけは、2017年の新春ドラマ『君に捧げるエンブレム』への出演だった。「スタッフの人たちがものすごく歓迎してくれて、(櫻井)翔と一緒にやったチームが、すごくよかった」。同じ演出家、プロデューサーで作り上げる『コード・ブルー』の出演依頼が届くと、ほどなく決意は固まった。
「『コード・ブルー』は、主人公の5人がヴィヴィットな芝居をしているところに元々惹かれていたんですけど、中でも藍沢というか山下くんは…もう格好よすぎて、ねえ(笑)?僕は、山下くんとのシーンが一番多いので、いろんな話をしていますよ。…あ、でも作品の話はあまりしないかも(笑)」と、オフスクリーンでの和やかな様子を伝える。「今までの作品でも、『相手役を食ってやろう』と思って入ることはなくて。僕は、いつだって相手を愛したり、尊敬したいと思ってやっています」。そうして熱を帯びて伝える様子は、視野を広げた安藤の、より豊かな俳優人生を示しているようだった。
『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~THE THIRD SEASON』は、フジテレビ系にて毎週月曜21時から放送中。